アジア株は下落、コロナ「第2波」で世界的な景気悪化を懸念 上海株は9日ぶり反落
アジア株は下落、コロナ「第2波」で世界的な景気悪化を懸念 上海株は9日ぶり反落
東京時間11:00現在
香港ハンセン指数 26054.35(-155.81 -0.59%)
中国上海総合指数 3416.18(-34.42 -1.00%)
台湾加権指数 12090.95(-101.74 -0.83%)
韓国総合株価指数 2156.45(-11.45 -0.53%)
豪ASX200指数 5948.90(-6.56 -0.11%)
アジア株は総じて下落、前日の米株安を嫌気して売り優勢で始まっている。新型コロナウイルス感染「第2波」が現実的になっており、世界的な景気悪化懸念が高まっている。
米国の感染者数は累計308万人。テキサス州では3日連続で死者数が過去最多を記録。カリフォルニア州でも9日、過去最多となる149人の死亡が確認された。NY市のデブラシオ市長はNY市での大規模イベントを9月末まで中止すると発表した。各州で経済活動再開が停止しており、米景気回復の遅れが懸念される。
チリやペルーなど南米でも連日感染者が急増。ブラジルとボリビアでは大統領が新型コロナウイルスに感染、ペルーでは生産相が、ベネズエラではマドゥロ政権のナンバー2が感染した。
インドの感染者は76万人と今月中にも80万人を突破する見通し。このところ、南アフリカでの感染拡大も目立つ。1日1万人規模で感染者が増加しており、WHOは医療崩壊の危機が高まっていると指摘している。
アジアでも「第2波」の兆候が見られる。東京都では過去最多となる224人の新規感染者が確認された。香港でも新規感染者34人と、感染拡大後で最多となった。
上海株は9営業日ぶりに反落、週末を控え利益確定の売りに押されている。

執筆者 : MINKABU PRESS
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