【本日の見通し】ドル安円高警戒継続か
【本日の見通し】ドル安円高警戒継続か
来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融政策決定会合をにらむ展開。週末を前に動きが抑えられる可能性がある。ただ、流れとしてはドル安円高方向か。昨日の米株式・債券市場動向からも見られる米景気の先行き不透明感がドルの重石となる一方、今週多くの回答が出た2025年春闘で大幅な賃上げが目立ったこともあり、日本の早期利上げ期待が広がっている。日米金利差縮小への期待がドル売り円買いの流れにつながっている。
上値の重い展開の中、今日の3月ミシガン大学消費者信頼感指数次第ではさらなるドル売りもありそう。2月の同指標は確報値で64.7と2023年11月以来の低水準となった。今回はさらに低下が見込まれている。米景況感の悪化が米景気の先行き不透明感を強める可能性がある。
ドル円は海外市場で付けた147円40銭台を割り込むとドル売り円買いに拍車がかかる可能性がありそう。
ユーロドルは一時売りが出たものの、買い戻されるなどしっかり。今日も基本的には堅調。ただ、早期合意が期待されているドイツ債務ブレーキ修正は、緑の党の合意がまだ不透明で少し警戒感があり、上値追いにも慎重。今月25日に発足する2月25日ドイツ総選挙の結果を受けた新しい連邦議会では債務ブレーキ修正がかなり難しいため、与党はそれまでに緑の党の合意を得て改正する必要がある。
ユーロ円は対ドルでのユーロ買いを意識も、ドル円の動き次第で円高が優勢となりそう。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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