「現実味を増す『FTAなき離脱』」リミット迫る 通商交渉の行方 英国EU離脱特集
ポンド/円は、本日早朝に129.41円前後まで下落して、3月24日以来約8週間ぶりの安値を付ける場面があった。
直接の引き金となったのは16日の新聞紙上で英中銀(BOE)の主席エコノミストであるホールデン氏が「マイナス金利を検討している」と語った事だが、それ以前も英国と欧州連合(EU)の将来関係に関する交渉が物別れに終わった事からポンド安が進行していた。
英国の正式離脱後もEUルールを適用したいEU側と、離脱するからにはEUルールに縛られたくない英国側の主張が真っ向から対立している模様だ。
別の英紙は17日に、6月1日の週に始まる第4回の交渉で進展がない場合、英国は交渉を打ち切る用意を進めていると報道。
仮にそうなると、移行期間延長の可能性が低下するとともに、移行期間が終了する来年1月に「自由貿易協定(FTA)なき離脱」が起きる可能性が高まる事になる。
「FTAなき離脱」は英国経済への打撃が大きいとともに、BOEの追加緩和観測にも繋がりやすい。
ホールデン氏の発言にポンドがネガティブな反応を示したのもそのためだろう。
ポンドは当面、「FTAなき離脱」の現実味を背景に、売られやすく買われにくい展開となりそうだ。
<G.comデイリーレポートより抜粋>
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