トランプ大統領発言がドル買い誘う=ロンドン為替概況
ロンドン市場でトランプ大統領が「強いドルを持つには絶好の時期だ」と発言したことを受けて、ドル買いの動きが広がった。
東京市場朝方にしっかりと107円を割り込んだ後、106円台後半でのもみ合いとなったドル円は、ロンドン勢が本格参加するとやや円高の動き強まり、朝方に一時106円77銭前後まで下落。もっとも、昨日NY市場朝の安値を付けきれず、その後は106円80銭台を中心としたもみ合いが続いていたところに、トランプ大統領の発言が伝わり、ドル買いが強まる格好となって107円台を回復した。
欧州通貨売りの動きもあって朝方1.08を割り込むも、すぐに値を戻し、1.0810前後を中心としたもみ合いが続いていたユーロドルも、トランプ大統領発言を受けてドル高が強まり、1.08をしっかり割り込んで、1.0775近辺まで値を落とす場面が見られた。
ポンドドルは東京午前のポンド売り局面では維持した1.22の大台を朝方の欧州通貨売りドル買いの流れの中で割り込み、ストップを巻き込んで1.2180近くまで。その後、調整が入って1.2230近くまで値を戻すも、トランプ大統領発言を受けたドル買いに再び1.22割れ。しかし、ベイリー英中銀総裁がマイナス金利の活用は現状で考えていないと発言して1.2220超えと荒っぽい振幅を経て、1.2190割れへと値を落とす展開となっている。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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