ダウ平均は反発 感染拡大への懸念も下値での押し目買い意欲も根強い=米国株序盤
NY株式10日(NY時間10:11)
ダウ平均 29173.84(+71.33 +0.24%)
ナスダック 9559.43(+38.91 +0.41%)
CME日経平均先物 23665(大証終比:+25 +0.11%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は反発して始まっている。中国のコロナウイルス感染の被害が拡大しており、死者は908人、感染者は4万0171人に達した。また、日本のクルーズ船での感染者の増加、日本人、米国人の死亡なども伝わっている。そのような中、ウイルス感染の世界経済への影響を市場は本格的に懸念し始めているようだ。
特にハイテク株への懸念が出ており、アップルのアイフォーンの生産を請け負うフォックスコンをはじめ、メーカーからは、操業再開時の混乱の可能性について投資家に警告し始めている。
ただ、下値での押し目買い意欲も根強く、下押しの動きも限定的となっている。中国での企業活動や移動制限がきょうから一部緩和され、労働者がオフィスや工場に出勤し始めている。また、今週はパウエルFRB議長の議会証言が予定されているが、FRBは先週、議会に提出した半期に1度の金融政策報告で、ウイルス感染の影響を注意深く見ている姿勢も強調しており、市場では年内の利下げ期待も再び台頭している。FRBの支援への期待もある中、市場も成り行きをもう少し見守りたい雰囲気もあるようだ。
ダウ平均は下げて始まったものの、売りが一巡すると、買い戻しも入りプラスに転じている。
ナスダックも同様にプラスに転じている。テスラが上昇しており指数をサポート。中国のコロナウイルス感染の影響を懸念して、先週後半には利益確定売りが強まっていたが、上海ギガファクトリーでの生産を再開したことで、再び資金を呼び込んでいる。アマゾンやエヌビディア、AMDも上昇。
アルファベット(C) 1497.42(+18.19 +1.23%)
フェイスブック 212.14(-0.19 -0.09%)
ネットフリックス 373.32(+6.55 +1.79%)
テスラ 788.20(+40.13 +5.36%)
アマゾン 2122.65(+43.37 +2.09%)
エヌビディア 258.03(+6.44 +2.56%)
ツイッター 36.43(-0.60 -1.62%)
ダウ採用銘柄
J&J 151.84(-0.05 -0.03%)
P&G 126.57(+0.49 +0.38%)
ダウ・インク 48.46(+0.43 +0.87%)
ボーイング 344.74(+7.99 +2.34%)
キャタピラー 133.80(+0.43 +0.31%)
ユナイテッド 157.90(+1.07 +0.69%)
ビザ 204.14(+1.40 +0.69%)
ナイキ 100.21(+0.77 +0.77%)
ウォルグリーン 53.99(+0.72 +1.34%)
3M 161.01(+0.93 +0.57%)
エクソンモビル 60.03(-0.57 -0.92%)
シェブロン 108.61(-0.33 -0.30%)
コカコーラ 59.52(+0.33 +0.56%)
ディズニー 141.34(+0.32 +0.22%)
マクドナルド 212.02(+0.41 +0.19%)
ウォルマート 116.40(-0.05 -0.04%)
ホームデポ 238.40(+1.10 +0.46%)
JPモルガン 137.28(+0.11 +0.08%)
トラベラーズ 135.79(-0.22 -0.16%)
ゴールドマン 236.69(-1.32 -0.54%)
アメックス 132.06(+0.24 +0.18%)
ユナイテッドヘルス 288.23(-0.99 -0.34%)
IBM 152.51(-0.90 -0.57%)
アップル 317.28(-2.75 -0.85%)
ベライゾン 60.00(+0.06 +0.10%)
マイクロソフト 185.16(+1.27 +0.69%)
インテル 65.73(-0.29 -0.43%)
ファイザー 38.01(-0.04 -0.10%)
メルク 85.57(+0.49 +0.57%)
シスコシステムズ 48.36(+0.39 +0.79%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。