ドル円は100日線での神経質な値動きに終始 来週はFOMC=NY為替
NY時間の終盤に入ってドル円は108.10円近辺での推移が続いている。100日線での神経質な値動きに終始しており、一旦上値に慎重になっている様子もうかがえる。ただ、本日は利益確定売りで107円台に伸び悩む場面が見られたものの下押しもなく、リバウンド相場の流れは堅持しているようだ。
ここに来て米中貿易協議への期待感が高まっており、景気後退への懸念も緩んでいる。きのうECBは金融緩和に舵を切ったことも雰囲気をサポートしているようだ。そのような中でリスク回避の円高が後退しておりドル円をサポートしている模様。
来週はFOMCが予定されており0.25%の利下げが確実視されている。ただ、それ自体は市場も十分に織り込んでいる状況。今回はFRBの経済見通しとFOMCメンバーの金利見通し(ドット・プロット)が公表され、そちらも注目される。
この日の米小売売上高も力強い米個人消費を示していたが、現段階のファンダメンタルズからは利下げは正当化されない。足元のファンダメンタルズからすれば、FOMCメンバーはそうハト派に傾斜できない可能性もありそうだ。
USD/JPY 108.13
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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