ユーロ円が120円台に下落 ECBは11月までに再開との報道も=NY為替
ユーロ円の売りが続いており、きょうは120円台まで下落している。きょうで日足のローソク足は6日連続の陰線を示現している。1月のフラッシュ・クラッシュ以来の安値水準だが、121円ちょうどの水準はここ2ヵ月強いサポートとなっており、完全にブレイクするか注目される。
イタリアの政局が再び混迷し始めていることも、ユーロを圧迫しているものと思われる。イタリアのマッタレッラ大統領は、サルビーニ副首相に、総選挙実施についての意向を48時間以内に明確にするよう求めている。
同副首相は数週間前から早期総選挙の可能性を示唆してきたが、連立政権崩壊を容認するのかどうか態度が煮え切らない。一部報道ではサルビーニ副首相は連立政権崩壊の受け入れにこれまで以上に近づいているとも報じていた。報道によると、2020年度の予算折衝に間に合うよう、10月の新政権発足を大統領は望んでおり、大統領とサルビーニ副首相が週明けに協議する可能性があるという。
また、ユーロに関しては来週のECB理事会に注目が集まっているが、ドイツ誌の報道によると、ECBは11月までに債券購入を再開したがっていると報じている。来週の理事会で年内の量的緩和再開の可能性に言及するものと期待されているが、時期的なヒントも示されるか注目される。
EUR/JPY 120.97 USD/JPY 107.73 EUR/USD 1.1229
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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