中東情勢緊迫化でドル安円高進行=東京為替概況
ドル円は一時107円05銭まで。大台を何とか維持したものの、頭の重い展開となった。昨日報じられたイラン革命防衛隊(IRGC)が米無人偵察機グローバルホークを撃墜した件に関して、米国とイランとの緊張が高まるとの懸念がドル売り円買いを誘った。NYタイムズが、トランプ米大統領がイランへの攻撃を許可したものの、数時間後に撤回したと報じたことで、両国間の軍事衝突への懸念が広がったことも背景に。
朝から米債利回りが低下、リスク警戒の中での債券買い(債券価格上昇=利回り低下)が広がったことで、当初はドル全面安。ドル円が107円10銭台、ユーロドルが1.13台を付ける動きに。
NYタイムズの報道が伝わってからは、リスク警戒の円買いが優勢となり、ユーロドルはユーロ円の売りに押されて少し調整。ドル円はもう一段の下げとなって107円05銭を付けた。その後は少し戻して107円10銭台での推移に。
前場から軟調も下げ幅自体は限定的となっていた日経平均は、前場引け後に米紙報道が伝わり、時間外で下落。後場寄りから売りが広がり、200円超の下げに。
minkabu PRESS編集部 山岡和雅

執筆者 : MINKABU PRESS
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