模様眺めムードのなか、豪ドル円の下げが円高の引き金に=東京為替前場概況
東京午前のドル円は108.17円付近まで下落。
来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて模様眺めムードが強いなかで、豪ドル円の下げが重しとなった。5月の豪雇用統計で失業率が5.2%と前回から横ばいで改善しなかったことが、豪州の追加利下げ観測を後押しした。フルタイム雇用が減少したことも圧迫要因。
豪ドル/ドルは0.69ドル前半、豪ドル円は74円後半まで下落。
豪ドル円の下げに連動し、NZドル円は71円前半、ユーロ円は122円前半、ポンド円は137円前半まで軟化。
ただ、豪州ではフルタイム雇用が中心となった雇用拡大の流れが続いているほか、年初からの失業率の上昇は労働参加率の上昇が背景である。労働参加率は66.0%と、統計開始以来の最高水準を塗り替えた。就業者数の伸び以上に労働力人口が拡大している。就業者数の拡大ペースに鈍化はみられない。
minkabu PRESS編集部

執筆者 : MINKABU PRESS
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