ダウ平均は大幅反落 トランプ大統領の対メキシコ関税の方針を嫌気=米国株序盤
NY株式31日(NY時間10:09)
ダウ平均 24882.08(-287.80 -1.15%)
ナスダック 7470.29(-97.43 -1.29%)
CME日経平均先物 20450(大証終比:-90 -0.44%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅反落して始まっている。きのうは一服していたものの、きょうの市場は再びリスク回避の動きが強まっている。
トランプ大統領がメキシコが米国への不法移民流入を止めるまでは、同国に対する関税を最高25%まで引き上げていく方針を打ち出した。市場にとっては寝耳に水だったかもしれない。NAFTAに代わる米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)を脅かす行為でもあり、米中合意の可能性にも影響するとの声も出ている。米中対立の長期化に備えて企業はサプライチェーンを中国からメキシコにシフトするのではとの期待感もあっただけにネガティブ・サプライズとなっているようだ。
この日発表の中国の企業景況感指標が弱い内容となったことや、中国政府がレアアース輸出規制導入を示唆していることも警戒感に繋がっている模様。
GM、フォードといった自動車株の下げが目立っている。関税が引き上げられた場合、米自動車業界への悪影響は必至で、特にフォードよりもGMのほうが影響が大きいとの分析も伝わっている。GMがメキシコで生産している車種はフォードよりも利益率が高い車種が多いという。
ダウ平均は一時329ドル安まで下落しており、2万5000ドルを再び下回っている。
ナスダックも大幅安。主力のIT・ハイテク株は揃って下落。
GM 33.34(-1.48 -4.25%)
フォード 9.44(-0.30 -3.11%)
アルファベット(C) 1106.70(-11.25 -1.01%)
フェイスブック 178.48(-4.53 -2.48%)
ネットフリックス 345.12(-6.73 -1.91%)
テスラ 185.62(-2.60 -1.38%)
アマゾン 1787.15(-29.17 -1.61%)
エヌビディア 137.74(-1.37 -0.98%)
ツイッター 36.64(-0.50 -1.36%)
ダウ採用銘柄
J&J 130.80(-1.31 -1.00%)
P&G 104.10(-1.24 -1.19%)
ダウ・インク 47.14(-1.33 -2.73%)
ボーイング 344.46(-5.41 -1.55%)
キャタピラー 119.74(-2.11 -1.73%)
ユナイテッド 126.07(-2.33 -1.80%)
ビザ 161.52(-1.25 -0.77%)
ナイキ 77.75(-1.29 -1.64%)
ウォルグリーン 49.43(-1.12 -2.19%)
3M 159.82(-0.76 -0.47%)
エクソンモビル 71.34(-0.63 -0.88%)
シェブロン 114.51(-0.87 -0.75%)
コカコーラ 49.02(-0.23 -0.47%)
ディズニー 132.04(-0.16 -0.12%)
マクドナルド 198.07(-0.01 -0.01%)
ウォルマート 101.02(-1.17 -1.15%)
ホームデポ 190.05(-1.03 -0.54%)
JPモルガン 106.08(-0.98 -0.91%)
トラベラーズ 145.42(-0.31 -0.21%)
ゴールドマン 183.58(-3.79 -2.02%)
アメックス 115.21(-1.53 -1.31%)
ユナイテッドヘルス 240.32(-3.18 -1.31%)
IBM 127.57(-2.00 -1.54%)
アップル 177.47(-0.84 -0.47%)
ベライゾン 55.13(-1.70 -2.92%)
マイクロソフト 124.11(-1.62 -1.30%)
インテル 44.16(-0.57 -1.29%)
ファイザー 41.62(-0.29 -0.68%)
メルク 78.87(-0.81 -1.02%)
シスコシステムズ 52.33(-1.24 -2.33%)
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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