きょうもポンドは売りが目立つ 与野党から法案反対の意見相次ぐ=NY為替
先ほどからやや下げが一服しているものの、きょうもポンドは売りが目立っており、ポンドドルは1.26ドル台前半まで一時下げ幅を拡大した。
きのうはメイ首相がEU離脱協定に関連した新法案提出を発表。その中で2回目の国民投票実施に関しても議会採決にかける可能性があるとしたことから市場では期待感を高め、ポンド買いが強まる場面が見られた。
しかし、自身の法案通過を条件として、国民投票実施の是非を議会採決にかけるとしている。与党保守党からも野党労働党からも今回も法案には反対するとの意見も相次いで出ており、メイ首相の進退を含めていまのところ、EU離脱に絡んだ英政治の混乱は沈静化するムードは無い。
政局の混乱をよそに、きょうは4月の英消費者物価指数(CPI)が発表になっていた。予想は若干下回っていたものの英中銀の目標の中心付近で推移しており、5月、6月分も英中銀が先日のインフレ報告で示した予想範囲内に収まるとの見方も出ている。経済のファンダメンタルズ面からは利上げ期待を温存する内容ではある。ただ、市場の焦点が政局に集中しており、ポンドへの影響は限定的となっている。
GBP/USD 1.2671 GBP/JPY 139.75 EUR/GBP 0.8806
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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