ダウ平均は続伸 輸入自動車の関税措置６ヵ月間延期との報道で買い戻し＝米国株概況

NY株式15日（NY時間16:26）
ダウ平均　　　25648.02（+115.97　+0.45%）
S&P500　　　　2850.96（+16.55　+0.58%）
ナスダック　　　7822.15（+87.65　+1.13%）
CME日経平均先物　21170（大証終比：+10　+0.05%）

　きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は続伸。ただ、序盤は売りが先行した。この日発表の中国の経済指標が予想を下回る弱い内容となったことで世界経済への先行き懸念が広がっている。４月の中国の鉱工業生産は前年比５．４％と２００３年５月以来のペースに伸びが鈍化していた。米中貿易問題が中国の製造業に影を落としている模様。また、朝方発表になった米小売売上高や鉱工業生産が予想を下回ったことも圧迫。

　ダウ平均は一時１９０ドル安まで下落する場面も見られたが、トランプ大統領が金曜日に期限が迫っている輸入自動車に対する関税措置を６ヵ月間延期する計画との報道が伝わると買い戻しが強まり、ダウ平均はプラスに転じている。

　ただ、自動車関税については貿易交渉をしている間は高関税は課さないことで日欧と合意しており、今回の措置はさほど驚きではない。しかし、トランプ大統領が対中関税を突如引き上げたことで一部リスクも感じていたのかもしれない。エネルギーやＩＴ・ハイテク株、そして、自動車、産業株などが上昇に転じた。

　ダウ採用銘柄ではビザやファイザーが上昇したほか、コカコーラ、アップル、ボーイングも堅調。一方、ウォルマート、ＪＰモルガンが軟調に推移。

　ナスダックもプラスに転じた。アルファベットやアマゾン、フェイスブックなど主力株が上昇に転じている。エヌビディア、テスラが軟調。

　アルファベットはアナリストが目標株価を１４００ドルに引き上げたことが好感された模様。

　通信会社向けソフトウェアのアムドックスが商いを伴って大幅高。１－３月期決算を発表しており、１株利益が予想を上回った。４－６月期の見通しに関しても予想を上回る見通しを示している。通期の利益見通しも３３％～４１％の高い増益を見込んでいる。

アムドックス　60.39（+6.93　+12.96%）

アルファベット（C）　1164.21（+43.77　+3.91%）
フェイスブック　186.27（+5.54　+3.07%）
ネットフリックス　354.99（+9.38　+2.71%）
テスラ　231.95（-0.36　-0.15%）
アマゾン　1871.15（+31.03　+1.69%）
エヌビディア　159.58（-2.46　-1.52%）
ツイッター　37.90（+0.97　+2.63%）

ダウ採用銘柄
Ｊ＆Ｊ　136.91（+0.09　+0.07%）
Ｐ＆Ｇ　106.70（+1.10　+1.04%）
ダウ・インク　52.95（+0.47　+0.90%）
ボーイング　345.64（+2.60　+0.76%）　
キャタピラー　 127.30（-0.17　-0.13%）　
ユナイテッド　 133.98（0.00　0.00%）　
ビザ 　162.79（+2.58　+1.61%）　
ナイキ 　84.01（+0.34　+0.41%）
ウォルグリーン　52.74（+0.16　+0.30%）　
３Ｍ　　174.12（-1.09　-0.62%）　
エクソンモビル　 76.37（+0.56　+0.74%）　
シェブロン 　122.14（+0.50　+0.41%）　
コカコーラ 　49.18（+0.49　+1.01%）　
ディズニー 　134.68（+1.48　+1.11%）　
マクドナルド 　199.07（+1.06　+0.54%）　
ウォルマート　99.88（-0.41　-0.41%）
ホームデポ　　191.76（+0.14　+0.07%）
JPモルガン　109.90（-0.42　-0.38%）
トラベラーズ　 146.52（+0.81　+0.56%）
ゴールドマン　 196.40（+0.12　+0.06%）
アメックス　 117.66（+0.65　+0.56%）　
ユナイテッドヘルス　 236.08（-0.35　-0.15%）
ＩＢＭ　　134.40（+1.09　+0.82%）
アップル　 190.92（+2.26　+1.20%）
ベライゾン　　56.81（+0.26　+0.46%）
マイクロソフト　 126.02（+1.75　+1.40%）
インテル 　45.62（+0.45　+1.00%）
ファイザー　41.15（+0.49　+1.21%）
メルク 　77.55（+0.13　+0.17%）
シスコシステムズ 　52.44（+0.42　+0.81%）

minkabu PRESS編集部　野沢卓美