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【通貨別まとめと見通し】スイスフラン円:204円台乗せの強気ステージから米雇用統計後に急反落、200円大台死守に向けた岩盤サポートテストが続く

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【通貨別まとめと見通し】スイスフラン円:204円台乗せの強気ステージから米雇用統計後に急反落、200円大台死守に向けた岩盤サポートテストが続く

先週から今週前半(6月1日〜6月8日)のまとめ
先週から今週初めにかけてのスイスフラン円は、それまでの堅調な地合いを背景に週初一時204.115円まで上値を伸ばし強気ステージへの移行を試みたものの、週末5日の米雇用統計を境に流れが急変。急激なポジション調整売りに押されて大台を割り込むと、週明け6月8日(月)には一時200.328円まで深く調整する、極めてボラティリティの激しい1週間となった。それでも、心理的最重要岩盤支持線である200.00円の大台手前では強固な押し目買いを確認。足元は200.80円台へと買い戻され、激しい調整一巡からの反転に向けた底堅さを模索する展開となっている。

204円台突入と週前半の堅調な高値圏推移(6月1日〜4日)
週明け6月1日(月)の東京時間早朝(6:00台)に、前週からの円売り基調を引き継いで一時204.115円の週高値を記録。その後は利益確定売りに押されて202円台〜203円台へと水準を落としたものの、2日(火)のNY時間には203.383円まで買い直され、4日(木)終値でも202.958円をキープするなど、203円大台付近を主戦場とした底堅い足場固めを継続していた。

米雇用統計発表直後の失速と201円台への急反落(6月5日〜6日土曜朝)
堅調だった相場の流れを一変させたのが、5日(金)21:00発表の「米雇用統計」である。発表直前の19:00台には203.130円まで買い進められていたが、統計発表後のサプライズ(ドル高・金利上昇に伴うクロス円全体の急激なポジション調整)が直撃。21:00台に202.000円まで急落すると、NY時間にかけても下げ足を速め、週末クローズ(土曜朝5:00)には201.321円と、201.50円の節目をも割り込んで引けた。

週明けの200円台前半への深押しと足元の自律反発(6月8日〜9日現在)
週明け8日(月)に入ると、欧州時間前半(17:00台)にかけて調整売りが一段と先行し、一時200.328円まで下値を切り下げた。かつての最重要レジスタンス帯であり心理的節目でもある「200.00円の大台」を激しくテストする格好となったが、この大台手前では猛烈な押し目買い(レジサポ転換)が入りV字反発を達成。引けにかけて200.866円まで押し戻した。
本日6月9日(火)午前現在、直近では200.80〜200.90円台(安値200.593円、11:00時点200.873円)での揉み合いに移行。200円台前半のサポートの強固さを改めて証明したことで、再び201円台への再浮上に向けた準備を整えている。

ファンダメンタルズ分析
この期間のファンダメンタルズは、「米雇用統計を受けたグローバルな金利上昇と資金シフト」に加え、「今週11日のECB理事会を前にした欧州通貨全般のポジション調整」が激しい綱引きの背景となっている。

スイス・欧州側(利下げ警戒と模様眺め): スイス国立銀行(SNB)の追加利下げ観測がくすぶる中、5日の米雇用統計の強い結果を受けて米欧の金利差が意識され、スイスフランロング(円ショート)の巻き戻し圧力が一時的に強まった。また、地続きであるユーロ圏のECB理事会(11日開催)での利下げ開始が確実視される中、欧州通貨全体のボラティリティ上昇に備えた実需筋の利益確定売りが出やすく、フランの上値を圧迫している。

日本側(下値支持の強さ): 203円台後半〜204円台への突入局面では、本邦当局による実質的な介入警戒感が心理的壁として機能した。しかし、 fundamentalな日スイス金利差の大きさは変わらないため、200.328円への深押し局面は結果的に「絶好の押し目買いの好機」と捉えられ、200円大台割れを断固として拒否する底堅さにつながっている。

テクニカル分析
トレンド: 短期的には「203.00 - 204.10円」の強気チャネルから、米雇用統計を機に「200.30 - 201.50円」のレンジへと主戦場が一段切り下がった。しかし、8日の急調整(200.328円)で綺麗に長い下ヒゲをつけて反発していることから、200円の大台は強固な支持帯(ロールリバーサルゾーン)として機能している。急激な下落によって市場の過熱感が完全にクリーンリセットされたため、現在は反転上昇に向けたパワー蓄積期間にある。

レジスタンス1: 201.20 - 201.35(8日の東京時間に揉み合い、クローズ直前にも上値を阻まれた戻り高値抵抗帯)
レジスタンス2: 201.80 - 202.00(5日夜間の急落プロセスにおける旧支持帯。現在は戻り売りの急所となるロールリバーサルゾーン)
レジスタンス3: 203.00 - 203.15(6月5日の米雇用統計直前の高値圏であり、大台復帰の防衛線)

サポート1: 200.50 - 200.65(本日9日の東京時間で下値支持となった短期押し目線)
サポート2: 200.00 - 200.33(8日の調整局面で驚異的な底堅さを見せた下ヒゲ安値 200.328円を基準とする心理的最重要岩盤支持帯)
サポート3: 199.50 - 199.75(5月中旬の揉み合いにおける長期最終支持線)

RSI (14時間足):
前回の204円台突破時の65〜70付近の過熱圏から、5日の急落および8日の200.328円への突入に伴い、一時30付近の売られすぎ圏まで急低下した。その後の反発と本日9日午前の揉み合いにより、足元では44.0付近の「中立〜やや弱気」の水準まで回復。買われすぎの過熱感は完全にリセットされており、ここから再び上値を追って201円台を突破するための余力は十分に蓄積されている。

MACD:
6月1〜4日にかけては203円台維持によりプラス圏の高水準で推移していたが、5日後半の急落によって明確なデッドクロス(DC)を形成し、ヒストグラムがマイナス圏で拡大するなど下降モメンタムが一時的に優勢となった。しかし、8日の200.328円からの反発に伴い下降モメンタムは急減速。時間足のMACDラインがゼロラインの下方(売られすぎ水準)でシグナルラインを上抜けるゴールデンクロス(GC)を形成しつつあり、短期調整が完了し、再び上昇トレンドへ帰趨するためのサインを示唆し始めている。

今後のポイント・見通し
今週の最大の焦点は、11日(木)の「ECB理事会」という欧州最大のイベントを無難に通過し、直近で阻まれている「201.30円の明確な上抜け」を果たし、かつての主戦場への足がかりとなる「202.00円への完全回帰」を達成できるかである。

【メインシナリオ】調整完了に伴う201円台奪還と202円台への回帰
先週末から週初にかけて、200.30円近辺という新たな押し目(レジサポ転換)を固め、市場のロングポジションの需給整理とエネルギー蓄積を完了した。11日のECB理事会を無難に通過し、欧州通貨全体の先安感が後退すれば、日スイス金利差を背景に再び円売りの流れが加速。戻り壁である201.35円を突破し、売り方のショートカバーを巻き込んで201.80〜202.00円台への 본격的な復帰へと向かう可能性が高い。

想定レンジ: 200.30 - 202.00

根拠: 200.00円大台手前でのサポート転換(ロールリバーサル)の成功、および時間足MACDの売られすぎ圏でのゴールデンクロス形成。

【対抗シナリオ】201.30円手前での足踏みと200円大台割れの再調整
201.35円の節目を前に上値を阻まれ、11日のECB理事会での金融政策スタンスが欧州通貨売りのサプライズ(ハト派寄り)となった場合、連動してフラン売りが加速し、再び200.00〜200.30円の岩盤支持帯をテストする可能性がある。ここを明確に割り込んだ場合は、失望売りを誘い199.50〜199.80円近辺まで押し戻される可能性がある。ただし、この場合も中長期的には単なるレンジの拡大とパワー蓄積期間の延長と捉えられる。

想定レンジ: 199.50 - 201.35

根拠: 201.35円の心理的レジスタンスに伴う戻り売り圧力の強さ、およびECB理事会を前にしたポジション調整売りの出やすさ。

総評
6月1日から8日にかけてのスイスフラン円は、週初に204.115円まで上抜けてステージを切り上げたものの、5日の米雇用統計を受けた急反落により200円台前半までの深い調整を余儀なくされた。しかし、8日に200.328円まで深く押し込まれながらも、心理的岩盤である200.00円の大台を死守して200.80円台までV字回復した事実は、相場の底流にある「円安(フラン高)」地合いの強さを改めて物語っている。
11日のECB理事会を前に目先は神経質な展開が予想されるものの、テクニカル的な下値確認は順調であり、機が熟せば一気に201円台を奪還し、202円台へと回帰する歩みを再開させる可能性が高い。

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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