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【通貨別まとめと見通し】ポンド円:215円大台突入のステージ移行から米雇用統計を機に急落、213円割れの岩盤テストを経て反転の足固めへ

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【通貨別まとめと見通し】ポンド円:215円大台突入のステージ移行から米雇用統計を機に急落、213円割れの岩盤テストを経て反転の足固めへ

先週から今週前半(6月1日〜6月8日)のまとめ
先週から今週初めにかけてのポンド円は、それまでの堅調な地合いを引き継ぎ、215円の大台を明確に上抜けて一時215.608円まで上値を伸ばすなど、長期的な上昇トレンドのステージを一段引き上げる展開となった。しかし、週末5日の米雇用統計の発表を境に流れが急変。急激なポジション調整売りに押されて大台を割り込むと、週明け8日(月)には一時212.938円まで深く調整する場面を記録した。それでも、213円割れの最重要岩盤支持帯では猛烈な押し目買い(レジサポ転換)を確認しており、足元は213.80円台へと力強く再浮上し、再び214円台復帰を見据えた足固めの揉み合いに入っている。

215円大台突破と週前半の堅調な上値トライ(6月1日〜4日)
週明け6月1日(月)に214.30円台から始動した相場は、同日NY時間にかけて214.881円まで急伸。翌2日(火)には強気センチメントが一気に加速し、強力な節目であった215.00円を一気にクリアして一時215.442円まで吹き上げた。3日(水)17:00台にはショートカバーの巻き戻し等から一時214.439円まで深く急調整する場面を挟んだものの、4日(木)には再び215.086円へと押し戻すなど、215円の大台を主戦場とした底堅い足場固めが続いていた。

米雇用統計のサプライズに伴う急落と214円台割れ(6月5日〜6日土曜朝)
5日(金)の欧州時間(19:00台)には、週末を控えたポンド買いが先行し、週高値となる215.608円を記録。しかし、21:00発表の「米雇用統計」が大きなサプライズ(ドル高・金利上昇に伴うクロス円全体の急激なポジション調整)となると、相場は一転して売り優勢へ。21:00台に214.762円まで急落すると、NY実需筋の利益確定売りも巻き込んで下げ足を速め、週末クローズ(土曜朝5:00)には213.875円と、214.00円の節目をも割り込んで引けた。

週明けの213円割れ(岩盤テスト)と足元の力強い自律反発(6月8日〜9日現在)
週明け6月8日(月)に入ると、東京時間から欧州時間前半にかけて調整の動きが継続。18:00台には心理的節目である213.00円を一時的に割り込み、212.938円の安値を記録した。しかし、この岩盤支持線(かつての最重要レジスタンス帯)に接触したことで強烈な買い戻しが執行され、NY時間にかけてV字反発を達成(終値213.601円)。
本日6月9日(火)午前現在、直近では一時213.500円(9:00台)まで下値をテストしたものの、即座に213.80円〜213.90円台(11:00時点213.842円)へと再浮上。下値サポートの強固さを改めて証明したことで、214.00円の壁を再び崩すためのエネルギーを順調に整えている。

ファンダメンタルズ分析
この期間のファンダメンタルズは、「米雇用統計を受けたグローバルな資金シフト」と、今週11日に控える「ECB理事会を前にしたクロス円全体のポジション需給の整理」が激しく交錯する背景となっている。

英国・グローバル側(ポジションの急激な巻き戻し): イングランド銀行(BoE)の利下げ思惑が燻る中、5日の米雇用統計がもたらした世界的な金利攪乱とリスクオフの波が、これまで「高金利通貨」として積み上がっていたポンドロング(円ショート)ポジションの急速な巻き戻しを誘発した。ただし、ポンド自体の景気センチメントは崩れておらず、急落はあくまで需給主導の調整の域を出ていない。

日本側(上値の重さと圧倒的な底堅さ): 215.00円台後半の高値圏では、日本当局による実質的な為替介入への恐怖心が心理的レジスタンスとして機能し、利益確定売りを誘発しやすい。しかし、日英の絶対的な金利差(実質金利差)の大きさが意識されるため、213円割れ(212.938円)の局面は結果的に実需筋にとっての「絶好の押し目買いの好機」として機能し、歩みを止めることなく円売り再開へとつながっている。

テクニカル分析
トレンド: 短期的には「215.00 - 215.60円」の超強気レンジから、米雇用統計を機に「213.00 - 214.00円」のレンジへと戦場が一段切り下がった。しかし、8日の急調整で212.938円を底に非常に長い「下ヒゲ」を形成してV字反発した事実は、日足・週足レベルの長期上昇チャネルが依然として極めて強固であることを示している。過熱感(ロングの偏り)が綺麗に解消されたことで、テクニカル的な足固めは着実に進展している。

レジスタンス1: 214.00 - 214.10(直近8日朝方に抑え込まれた戻り高値であり、現行レンジの上限。ここを明確に超えれば買い戻しが加速する)
レジスタンス2: 214.50 - 214.60(5日夜間の急落過程で揉み合った防衛線・現在は強力な戻り売りゾーン)
レジスタンス3: 215.50 - 215.61(6月5日の直近最高値 215.608円を基準とする大台抵抗帯)

サポート1: 213.50(本日9日の東京時間で踏みとどまった直近の押し目支持線)
サポート2: 212.90 - 213.00(8日の調整局面で驚異的な底堅さを見せた下ヒゲ安値 212.938円を基準とする、最重要岩盤支持帯)
サポート3: 212.40 - 212.60(5月中旬の揉み合いにおける長期チャネルの下限支持線)

RSI (14時間足):
前回の215円台突入時の65〜70付近の「買われすぎ(過熱圏)」から、5日〜8日の急落・212.938円への突入に伴い、一時32付近の中立下限まで急低下した。その後の反発により、足元では45.0付近の「中立」エリアまで巡航速度を回復。過熱感は完全にリセットされており、ここから再び上値を追って214円台を奪還するためのパワーは十分に蓄積されている。

MACD:
6月2〜5日午前にかけては215円台維持によりプラス圏の非常に高い位置で推移していたが、5日夜の急落を境に時間足ベースで明確なデッドクロス(DC)を形成。ヒストグラムもマイナス圏へ拡大し、下降モメンタムが一時的に優勢となった。しかし、8日夜の212.938円からのV字回復に伴い、シグナルラインとの乖離幅が急速に縮小。ゼロラインの下方でゴールデンクロス(GC)を形成する寸前の局面にあり、短期的な売り圧力が枯渇し、再び上昇トレンドへ回帰する兆候(買いサイン)を示唆しつつある。

今後のポイント・見通し
今週の最大の焦点は、11日(木)の「ECB理事会」という欧州発の超大型イベントを無難に通過し、先週金曜日に失った「214.00円の明確な奪還」を果たして「214.50円以上への完全回帰」を達成できるかである。

【メインシナリオ】下値確認完了に伴う214円台奪還と大台への再挑戦
先週の過熱から一転、213.00円近辺という強力な岩盤(レジサポ転換線)を固め、市場のロングポジションの需給整理を完了した。11日のECB理事会で想定通りの利下げが実施され、同時に「今後の連続利下げには慎重」なタカ派姿勢が示されれば、欧州通貨全体の底上げ(クロス円の上昇)を通じてポンド円のショートカバーを強く巻き込む公算が高い。欧州時間以降に円売りが再加速すれば、214.10円を突破し、214.50〜215.00円台への本格復帰へと向かう可能性が高い。

想定レンジ: 213.50 - 215.00

根拠: 213.00円割れ(212.938円)での下ヒゲサポート確認の成功、および時間足MACDの反転による上昇モメンタムの再開。

【対抗シナリオ】ECBのハト派サプライズに伴う上値抑制と再調整
11日のECB理事会において、今後の急速な利下げペースを示唆するようなハト派サプライズがあった場合、欧州金利の低下に伴ってポンドの上値も抑制されやすい。214.00円の心理的節目手前で戻り売りに押された場合、再び213.00〜213.50円近辺まで押し戻され、トリプルトップ気味にレンジ下限を再テストする展開が想定される。ただし、この場合も212.90円の支持線が維持される限りは、単なるレンジの拡大とパワー蓄積期間の延長と捉えられる。

想定レンジ: 212.50 - 214.10

根拠: 214.00円の節目に伴う戻り売り圧力の強さ、およびECB理事会の結果を受けた欧州通貨全体のポジション再調整。

総評
6月1日から8日にかけてのポンド円は、一時215円台後半へと着実にステージを切り上げることに成功したものの、5日の米雇用統計をきっかけとした急反落により、荒い値動きの調整を余儀なくされた。しかし、8日に212.938円まで深く押し込まれながらも、終値ベースで213.60円台まで猛烈に買い戻された事実は、相場の底流にある「円安(ポンド高)」地合いの強さを改めて物語っている。
11日のECB理事会を前に市場は神経質な動向を続けているが、テクニカル的な足固め・需給のスクリーニングは順調であり、機が熟せば一気に214円台を奪還し、215円の大台を再テストする歩みを再開させようとしている。

今週の主な予定
英国
06/09 08:01 BRC既存店売上高 (5月) 結果 3.4% 予想 0.7% 前回 -3.4% (BRC既存店売上高)
06/11 08:01 RICS住宅価格指数 (5月) 予想 -32.0% 前回 -34.0% (RICS住宅価格指数)
06/12 15:00 月次GDP (4月) 予想 -0.2% 前回 0.3% (前月比)
06/12 15:00 鉱工業生産指数 (4月) 予想 0.1% 前回 -0.2% (前月比)
06/12 15:00 鉱工業生産指数 (4月) 予想 -0.2% 前回 0.0% (前年比)
06/12 15:00 製造業生産高 (4月) 予想 -0.1% 前回 1.2% (前月比)
06/12 15:00 製造業生産高 (4月) 予想 0.3% 前回 1.2% (前年比)
06/12 15:00 貿易収支 (4月) 予想 -223.0億ポンド 前回 -272.18億ポンド (商品貿易収支)
06/12 15:00 貿易収支 (4月) 予想 -56.0億ポンド 前回 -96.58億ポンド (貿易収支)

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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