ポンドは買い戻し優勢 明日はリーブス英財務相の秋の予算案=NY為替
きょうの為替市場はドル安が優勢となる中、ポンドドルは買い戻しが優勢となり、1.32ドル台を回復している。きょうの上げで21日線を回復しており、明日以降の展開が注目される。一方、ポンド円はドル円とは逆に買いが膨らんでおり、205円台後半に上昇している。
市場は明日のリーブス財務相の秋の予算案に焦点を集めている。英予算は、ポンド建て資産の急落を回避できるだけの慎重さはある一方、英経済を財政の罠から脱出させるほどの強さには欠ける可能性があるとの指摘が出ている。
観測では所得税引き上げ計画はなしと思われるが、それを補うために、多様で複雑な新税導入に踏み切るとの見方が強まっている。その結果、英国の僅かに残された成長エンジンにとって重荷となり、いずれにしてもポンド安の反応になるのではとの見方も根強い。ただし、それをだいぶ織り込んで、ポンドは下げている点は留意される。
GBP/USD 1.3213 GBP/JPY 205.99 EUR/GBP 0.8767
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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