ECBに追加利下げ余地ありとの見方も=NY為替
きょうのユーロドルは緩やかな戻り売りに押され、1.15ドル台に下落しているものの、下押す動きまでは出ていない。本日の21日線が1.1585ドル付近に来ているが、その水準は維持されている格好。一方、ユーロ円は一時180円台を付けてユーロ発足以来の高値を更新。ドル円が155円台を固める動きが出ており、ユーロ円も上昇している。
ECBの利下げサイクルは終了と見られているものの、一部からはECBには更なる利下げ余地があるとの指摘も出ている。米大手証券のストラテジストは、ECBが来年の上半期にさらに利下げすると予想。政策金利を現在の2.00%から来年央までに1.50%まで引き下げ、その後据え置くと予想しているという。
成長鈍化、インフレの目標割れ、限定的な財政刺激策により、ECBはさらなる緩和に向かい、年金基金のデュレーション削減がイールドカーブをスティープ化させる中でも、政策は緩やかに緩和的な状態を維持すると述べている。
EUR/USD 1.1599 EUR/JPY 180.01 EUR/GBP 0.8805
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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