【本日の予定】ドル高円安継続警戒、行き過ぎ感にも注意
【本日の予定】ドル高円安継続警戒、行き過ぎ感にも注意
先週末の市場でドル円は154円70銭台まで上昇後、週末を前にしたポジション調整などもあって153円62銭まで一時ドル売り円買いとなった。その後154円70銭台を回復するなど、下に往って来い。ドル高円安基調の強さが意識される展開となっている。
155円前後の重さが意識されるが、先週末のいったん調整を経て、過熱感が少し後退し、上に行きやすい展開。ただ、過熱感への警戒は根強く残っており、やや不安定な動きとなる。
連邦政府機関の閉鎖中、延期されていた米経済指標の発表が徐々に始まると期待されており、10月3日に発表予定であった9月の米雇用統計は11月20日の発表予定が米労働省労働統計局によって示された。同局が担当する生産者物価指数、JOLTSなどはまだ未定、また10月分に関しては9月分発表済みの消費者物価指数も含め、発表が難しいとの見方も出ており、状況はまだ不透明。
今週は木曜日の米雇用統計、米FOMC議事要旨などをにらみつつの展開か。円キャリー取引拡大などを受けたドル高円安基調が継続と見られ、上値トライの意識が強いが、先週末の調整が比較的大きなものであったため、押し目のポイントが難しい。
ユーロ円は先週末179円98銭と節目の180円に迫ったところから178円台までいったん下げた。その後179円70銭前後まで上昇も、ドル円と違って下げる前の水準には届いていない。180円前後の売りが意識される展開。ただ、流れはドル円同様に上方向か。
ポンド円は204円台を付けた後202円30銭台まで下げるなど上下に荒い動き。その後203円60銭台までポンド買いが出た。円安の流れが支えも、ポンド自体は財政赤字警戒もあって、売りが出やすい地合いで、不安定な動きが続きそう。
ユーロドルは1.16台半ばからがやや重い。1.16台前半を中心とした推移から流れを見極めたいところ。
ポンドドルは今月の政府予算案発表を前に財政赤字警戒が広がっている。1.3100を割り込むと売りが出る可能性がありそう。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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