円全面安、植田日銀総裁「緩和的な金融環境維持が大切」10月利上げ確率やや低下
円全面安、植田日銀総裁「緩和的な金融環境維持が大切」10月利上げ確率やや低下
植田日銀総裁の発言を受け円全面安、ドル円は一時147.68円付近までまで上昇、きのうの高値を上回った。10月の日銀利上げ確率はやや低下。
先日、日銀の中で最もハト派な野口委員が金融政策調整の必要性に言及したことや、きのうの内田日銀副総裁の日銀短観を評価する発言などを受け、植田日銀総裁がタカ派寄りな発言をするのではないかとマーケットは期待していたようだ。ただ、植田総裁は慎重姿勢を維持した。
植田総裁は、経済・物価見通しが実現していけば引き続き政策金利を引き上げていくとしつつも「まずは緩和的な金融環境を維持することが大切だ」と述べた。そのほか、経済・物価の中心的な見通しを巡って様々な不確実性が存在する。15%の高い関税は我が国経済の下押し要因として作用する。世界経済の動向と米関税政策が貿易に与える影響を依然として注視する必要があると語った。
全体的にハト派な印象を受ける。

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。