ウォラーFRB理事「2週間後に利下げすべきだ」今まで最も強い主張、トランプ氏に同調

ウォラーFRB理事「2週間後に利下げすべきだ」今まで最も強い主張、トランプ氏に同調

ウォラーFRB理事は7月に25bp利下げすべきだと主張。

ウォラー理事は、2週間後のFOMCで金利を25bp引き下げるのが妥当だろうと述べた。インフレは中銀目標に近づき経済成長は鈍化、雇用増加は過大評価されている。経済は依然として成長しているが、その勢いは大幅に鈍化している。民間部門の雇用増加は停滞寸前で赤信号が点滅。インフレ上昇リスクは限定的であるため、労働市場が悪化するまで金利引き下げを待つべきではない。関税政策によるインフレ上昇は一時的だ、一時的な急上昇を超えてインフレを引き起こすことはない。インフレ期待が安定している限りは、そのような価格水準を無視することだ。現在インフレ期待は安定している。インフレが抑制されれば今年後半に追加利下げを支持する可能性もある。

FRB当局者の大半はインフレ加速を警戒し利下げに慎重姿勢だが、ウォラー理事は次期FRB議長候補の1人であるため、金融政策にハト派な姿勢を示している。ウォラー氏はこのところ7月利下げを支持する姿勢を示していたが、きょうの発言は今までの主張の中で最も強い主張となる。