東京株式(大引け)=209円高、半導体関連が全体相場牽引も上値は重い展開
11日の東京株式市場は幅広い銘柄に買いが入り、日経平均株価は上値追い基調を継続。ただ、朝方にこの日の高値をつけ、その後は戻り売りで上げ幅を縮小した。
大引けの日経平均株価は前営業日比209円68銭高の3万8421円19銭と4日続伸。プライム市場の売買高概算は16億1983万株、売買代金概算は4兆483億円。値上がり銘柄数は1139、対して値下がり銘柄数は426、変わらずは64銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が強い動きを示したことを受け、リスク選好の流れを引き継いで始まった。半導体関連株への買いが顕著となり、日経平均の上げ幅は寄り後早々に300円を超え、3万8500円台まで上昇した。外国為替市場で1ドル=145円台まで円安方向に振れたことも追い風となった。しかし、その後は戻り売り圧力が表面化し、上値の重い展開に。日本時間今晩に発表される5月の米消費者物価指数(CPI)を見極めたいとのニーズもあり、積極的に上値を買い進む動きは見られなかった。ただ、個別物色意欲は活発で、値上がり銘柄数は1100を上回りプライム市場全体の70%を占めた。売買代金は盛り上がりを欠いてはいるが、前日に続き4兆円台に乗せている。
個別では、売買代金トップとなったアドバンテスト<6857>が頑強に売り物をこなし、売買代金2位のディスコ<6146>が大きく水準を切り上げた。東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、ソシオネクスト<6526>など半導体関連が総じて強い動き。SUMCO<3436>は値上がり率トップとなった。良品計画<7453>が値を上げ、リクルートホールディングス<6098>、三越伊勢丹ホールディングス<3099>も高い。メディアドゥ<3678>が急騰。大真空<6962>、物語コーポレーション<3097>なども上昇した。
半面、三菱重工業<7011>が冴えず、IHI<7013>、川崎重工業<7012>など防衛関連が利食われた。フジクラ<5803>が冴えず、任天堂<7974>も売りに押された。ソニーグループ<6758>も軟調。東京海上ホールディングス<8766>が値を下げ、日野自動車<7205>は急落した。ポールトゥウィンホールディングス<3657>も大幅安。三井E&S<7003>、GMOインターネット<4784>なども水準を切り下げた。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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