東京株式(前引け)=反落、円高基調とETF分配金関連の売り観測で
10日前引けの日経平均株価は前営業日比210円安の3万9610円と反落。前場のプライム市場の売買高概算は8億3365万株、売買代金概算は2兆63億円。値上がり銘柄数は524、対して値下がり銘柄数は1028、変わらずは74銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は朝方から軟調な展開となり、日経平均は一時270円あまり下落した。前日の米国株市場では米長期金利の低下を背景にハイテク株が買われ、なかでもエヌビディア<NVDA>が上場来高値を更新し、世界で初めて時価総額が一時4兆ドル台を突破した。これを受け、きょうの東京市場も半導体関連株を中心に好調地合いが想定されたものの、この流れを引き継げず寄り付きから売り優勢の展開に。引き続きトランプ関税への懸念が拭えないなか、外国為替市場でドル円相場が円高方向に振れたことが株式相場の重荷となった。また、ETF(上場投資信託)の分配金捻出売りが膨らむとの観測も買いを手控えさせた。
個別では東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、KOKUSAI ELECTRIC<6525>が軟調。トヨタ自動車<7203>、三菱重工業<7011>も安い。任天堂<7974>、ソニーグループ<6758>が値を下げ、イオン<8267>、良品計画<7453>、東京電力ホールディングス<9501>も売りに押された。半面、ディスコ<6146>が大幅高。アドバンテスト<6857>のほか、ソフトバンクグループ<9984>、フジクラ<5803>はしっかり。GMOインターネット<4784>は前日に続き大きく買われた。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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