アジア株下落「米国売り」再燃を警戒、4月市場混乱のトラウマ蘇る 米離れは中国にとってチャンスか
アジア株下落「米国売り」再燃を警戒、4月市場混乱のトラウマ蘇る 米離れは中国にとってチャンスか
東京時間14:00現在
香港ハンセン指数 23243.46(-101.59 -0.44%)
中国上海総合指数 3364.44(-3.03 -0.09%)
台湾加権指数 21562.82(-280.87 -1.29%)
韓国総合株価指数 2594.89(-31.98 -1.22%)
豪ASX200指数 8293.40(-50.28 -0.60%)
インドSENSEX30種 82350.88(+20.29 +0.02%)
アジア株は軒並み下落、米国の格下げを受け投資家心理が悪化。
先週末ムーディーズが米国の格付けを引き下げたことで週明けは米国売りがやや広がっている。時間外で米株・米債券が下落しドルも軟調と、米トリプル安に。米格下げ自体はサプライズでも何でもないが、米国資産の投げ売りよって引き起こされた4月の世界的な金融市場混乱がトラウマになっている。アジア株には直接的には影響はないものの、4月のトラウマが蘇りリスク回避の動きが広がっている。
中国住宅統計が弱かったことも投資家心理を悪化させている。中国4月の新築住宅価格と中古住宅価格は下落ペースが拡大。特に中古住宅は前回の-0.23%から-0.41%と、昨年10月以来の大幅な落ち込みとなった。小売売上高、固定資産投資、不動産投資も市場予想を下回る結果となった。
上海株は前営業日比ほぼ変わらず。経済統計が弱ければ弱いほど、当局による景気支援策・株価安定策への期待が高まる。米国離れも中国にとってはチャンスだろう、米国から流出した資金が中国に移行する可能性がある。中国ではあす「民間経済促進法」が施行される、民間企業の成長促進や中国経済の下支えを狙う。

執筆者 : MINKABU PRESS
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