アジア株 香港と上海は上昇、トランプが対中関税引き下げの可能性を示唆 中国支援策も好感
アジア株 香港と上海は上昇、トランプが対中関税引き下げの可能性を示唆 中国支援策も好感
東京時間11:03現在
香港ハンセン指数 23675.03(+191.71 +0.82%)
中国上海総合指数 3371.09(+2.54 +0.10%)
台湾加権指数 21959.05(-301.24 -1.35%)
韓国総合株価指数 2618.10(-25.84 -0.98%)
豪ASX200指数 7956.40(-42.57 -0.53%)
アジア株はまちまち、トランプ関税で世界的な貿易戦争激化への懸念が再燃している。
トランプ米大統領が米国製以外の全自動車に25%の関税を課す大統領令に署名した、4月2日に発効する。カナダ首相はトランプはUSMCAを裏切ったとして、対米報復措置をすぐにでも発動する姿勢を示した。EUは米国の自動車関税賦課決定は遺憾と表明。
トランプの自動車関税は織り込み済なためパニック的な売りは見られない。トランプ氏はTikTok巡り中国側が取引に合意すれば対中関税を引き下げる用意があると発言しており、中国にとってチャンスか。トランプはTikTokに関する合意の概要を来週までには固められるとの見通しを示している。
香港株は続伸。ハイテクや消費者サービス、自動車、銀行が上昇している。トランプの対中関税引き下げ示唆や、中国支援策が材料視されている。
中国自動車大手の吉利汽車は2.6%安、好決算を発表したがトランプの自動車関税を受け下落している。吉利汽車の2024年決算は売上高が前年比34%増の2402億元と過去最高を更新し、純利益は前年比で213%も増加した。
上海株は下落して始まったが、すぐに下げを帳消しにしている。
中国政府は北京、上海、広州、天津、重慶を国際消費中心部として建設を支援するための措置を発表した。国際直行便の増加や海外の電子ウォレット利用拡大、ビザなし入国許可、外国人の通関手続き簡素化。国際イベントやスポーツ、文化公演の開催を支援。消費分野における人工知能などの技術の応用を促進する。
台湾株は大幅下落、米エヌビディア株の下げが嫌気されている。中国の最先端半導体エネルギー規制がエヌビディア販売を低迷させるとの懸念が高まっている。

執筆者 : MINKABU PRESS
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