ドル円、短期的に反発しても短命に終わる=NY為替
円高派は年初頭に自分たちの主張を証明し、最近の円下落後でもこの見方は維持されている。そのためドル円の下値はさらに切り下がるとの見方が出ている。直近の米経済指標が軟化し、これまで広がっていた米景気への楽観論が疑問視され始めている。それに加えてトランプ大統領の政策がドルの見方をさらに押し上げる可能性にも疑問符がついている。
また、分散投資戦略におけるディフェンシブな通貨の魅力としての円に買い支えがあるほか、利上げに前向きな日銀と景気循環のシナリオも継続する可能性がある。
ドル円は1月高値の158円から6%近く下落しており、短期的に反発の可能性はあるものの、それは短命に終わり、第2四半期かそれよりも早く145円に向けて下落する可能性がある。
USD/JPY 149.80 EUR/JPY 155.99
GBP/JPY 189.17 AUD/JPY 93.67
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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