東京株式(大引け)=24円高、金利上昇と円高進行も底堅さ発揮
17日の東京株式市場は売り買い交錯で、日経平均株価は狭いゾーンでのもみ合いに終始した。大引けは小幅ながら上昇して引けている。
大引けの日経平均株価は前営業日比24円82銭高の3万9174円25銭と小幅反発。プライム市場の売買高概算は18億7863万株、売買代金概算は4兆3941億円。値上がり銘柄数は589、対して値下がり銘柄数は1000、変わらずは51銘柄だった。
きょうの東京市場は売りも買いも様子見ムードで日経平均は方向感なくもみ合ったが、売買代金上位の大型株に強さを発揮する銘柄が多かった。前週末の米国株市場はNYダウやナスダック指数など主要株価指数が高安まちまちだったが、為替市場ではドルが売られ円高方向に振れたことから、朝方は売り優勢で始まった。しかし、その後の日経平均は底堅く、プラス圏とマイナス圏を往来する展開に。朝方発表された24年10~12月期GDPは市場予想から上振れし、長期金利が上昇したことで金融株が買われた。また、半導体関連も好決算発表銘柄を中心に上昇するものが目立った。もっとも、値上がり銘柄数が600に届かないのに対し、値下がり数は1000に乗せ全体の6割強を占めた。きょうの米株市場が休場となることで海外投資家の参戦が限られ、全体売買代金は4兆3000億円台と盛り上がりを欠いた。
個別では、売買代金トップのディスコ<6146>が大きく水準を切り上げ、フジクラ<5803>も堅調。アドバンテスト<6857>も頑強な値動き。IHI<7013>、川崎重工業<7012>などが商いを伴い高く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも堅調。サンリオ<8136>はストップ高に買われた。ユーグレナ<2931>、日本マイクロニクス<6871>もストップ高に買われ、低位株ではインフォマート<2492>が値を飛ばした。ダイフク<6383>が物色人気、タツモ<6266>、キオクシアホールディングス<285A.T>も大幅高。
半面、レーザーテック<6920>が売りに押され、トヨタ自動車<7203>も冴えない。フジ・メディア・ホールディングス<4676>が値を下げ、ディー・エヌ・エー<2432>も安い。プラスアルファ・コンサルティング<4071>が値下がり率トップに売り込まれたほか、ミガロホールディングス<5535>がストップ安。メドレー<4480>、セグエグループ<3968>、メック<4971>などが急落。電通グループ<4324>の下げも目立った。
出所:MINKABU PRESS
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執筆者 : MINKABU PRESS
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