ドル円は152円台前半まで下落 200日線を再び割り込む=NY為替序盤
きょうも為替市場はドル売りが強まっており、ドル円は152円台前半まで下げ幅を拡大している。200日線を再び割り込んでおり、1月中旬以降の下向きの流れは継続されているようだ。早期に200日線の水準を復活できるか、それとも150円に向かって下値を掘り下げるか、来週以降注目の局面に入っている。
先ほど発表になった1月の米小売売上高が予想以上の減少となったことでドル売りの動きに拍車をかけている。1月分は厳冬と山火事の影響で実店舗での買い物が減少した可能性が指摘されている
ドル円については、本日は円高ではなく、ドル安主体の下げを演じている。今週のインフレ指標は予想を上回る内容で、FRBの利下げへの慎重姿勢を正当化する内容となった。今週のパウエル議長の証言も様子見の姿勢を強調していた。素直にドル高の材料ではあるものの、かなり織り込んだ面もあり、さらなる情報を待ちたいところもありそうだ。ひとまずポジション調整といった雰囲気。
前日にトランプ大統領が相互関税に関する措置に署名した。今回の措置では、国ごとに提案するよう指示。手続きは広範囲に渡り、完了には数週間から数カ月を要する可能性があるとも伝わっていた。そのため発動の明確な日程は決まっていない。なお、この計画にラトニック商務長官候補が任命されたが、ラトニック氏は相互関税計画は4月2日までに開始可能だと述べていた。
段階的な課税という、当初市場に広まっていた楽観的な見方に沿った内容とも受け止められたのかもしれない。いずれにしろ、詳細を待つ姿勢に変化はない。
そのため、ドルは一旦売られている状況。
なお、日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は152円に観測されている。
14日(金)
152.00(28.4億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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