トランプ関税を受けたドル買いは一服、円安・ドル安に ドル円一時152円台半ば=ロンドン為替概況
トランプ関税を受けたドル買いは一服、円安・ドル安に ドル円一時152円台半ば=ロンドン為替概況
ロンドン市場では、週明けのトランプ関税を受けたドル買いの動きが一服している。トランプ大統領は全ての国を対象とする鉄鋼とアルミニウムへの25%関税を10日付で発表するとした。続いて11日もしくは12日には相互間税について発表するとした。また、先週の対中関税発動を受けた中国の対米報復関税は本日発動されている。リスク警戒感で週明けオセアニア市場はドル買い・円買いの動きで始まった。しかし、東京市場が始まるとその動きは一服。トランプ大統領が中国への「デミニミス・ルール」適用維持を発表。小口の輸入には課税を免除するとした。上海・香港株が買われた経緯があった。ロンドン市場でもリスク警戒が後退し、ドル円は152円台半ば、ユーロ円は157円台前半、ポンド円は189円台乗せまで買われた。足元ではこの動きも一服しているが、引き続き円安圏で推移している。ユーロドルは1.02台後半から1.03台前半で、ポンドドルも1.23台後半から1.24台前半で下に往って来い。欧州株はEUに対するトランプ関税を警戒しつつも堅調に推移している。トランプ関税に対する市場反応は次第にこなれてきた感もある。
ドル円は152円台前半での取引。週明けのオセアニア市場では151.16近辺まで下落も、その後は買いに流れが転じている。東京午後には152円台乗せとなるも、ロンドン朝方には151円台後半に押し戻された。しかし、ロンドン時間に入ると再び買いが優勢となり、高値を152.54近辺に更新した。その後は買い一服となっているが、152円台は維持している。欧州株や米株先物・時間外取引はいずれもプラス圏で推移している。米10年債利回りは先週末終値を挟んで方向感に欠ける推移。
ユーロドルは1.03台前半での取引。オセアニア取引開始時の1.0343近辺を高値に、東京朝方には1.0280近辺まで下押しされた。その後は買戻しが続いてロンドン時間には1.0330台まで反発。下に往って来いとなっている。ユーロ円は東京早朝の155.61近辺を安値に、その後は上昇の流れが続いている。156円台後半で揉み合ったあと、ロンドン時間にはさらに157.42近辺まで買われた。その後も157円台に高止まりしている。対ポンドではややユーロの上値が重いが、下げは限定的。2月センティックス投資家信頼感は予想外に改善した。今月後半のドイツ総選挙でも政権交代に新たな政策をもたらすことが期待されているもよう。
ポンドドルは1.24台前半での取引。1.2410付近で週明けの取引を開始し、東京早朝には1.2368近辺まで下落した。その後は持ち直す動きが続いており、ロンドン時間には1.2422近辺に高値を伸ばしている。ポンド円は東京朝方の187.13近辺を安値に買われ続けている。188円台後半でいったん揉み合ったあと、ロンドン時間には高値を189.14近辺まで伸ばした。その後は188円台後半で高止まりしている。ユーロポンドは週明けの0.8340近辺を高値に、東京朝方に0.8303近辺まで下落。その後は下げ一服となっているが先週末終値0.8328付近では上値を抑えられている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
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執筆者 : MINKABU PRESS
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