ドル円、155円台での推移 最悪のシナリオは一旦回避で安心感も=NY為替序盤
きょうの為替市場、ドル円は155円台での推移。前日のNY時間からの流れが続いており、ドル円は再び155円台に戻している。トランプ関税のニュースヘッドラインに神経質になる中、前日のメキシコに続き、カナダも関税賦課が1カ月延期となった。
しかし、中国に対する10%の追加関税は予定通りに発動され、中国側も報復措置を発表。タングステン関連材料などの輸出規制を導入し、個別にグーグルへの調査や、アパレルのPVHと遺伝子解析のイルミナを信頼性欠く企業リストに追加している。
それでも最悪のシナリオは一旦回避されたことから、市場には安心感が広がり、ドル円の下値は堅いとの指摘も出ている。しかし、欧州もまだあり、予断を許さない状況に変化はない。「関税問題は期待ほど早くは解決しない。まだ長いプロセスの始まりに立っているに過ぎず、投資は慎重に進めるべき」といったコメントも出ている。
日米首脳会談に注目する向きもいるようだが、日本はトランプ大統領の関税措置における狙いの範疇外にあり、他国と比べて摩擦も小さいと見られているようだ。石破首相は今週の6-8日にかけて訪米し、トランプ大統領と首脳会談を行う。
なお、日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
4日(火)
154.00(6.6億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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