ポンド、ドルにトップの座を譲る=NY為替
きょうの為替市場はクリスマス・イブで動意薄の中、ポンドドルは一旦1.25ドル台後半に上昇していたものの、NY時間に入って1.25ドル台前半に伸び悩んでいる。1.26ドル付近に強い上値抵抗が観測され、上値の重い展開が続いている状況。
今年のポンドはG10通貨の中で最も輝きを放っていたが、10月以降の下落で、ドルにそれまでのトップの座を譲り渡している。投機筋がここに来てポンドロングを削減し始めているという。これまでは相対的に高いインフレが英中銀の利下げ余地を狭めるとの見方が強かったが、英中銀は先週の金融政策委員会(MPC)で金利こそ据え置いたものの、政策委員の3分の1が利下げを主張していたことでネガティブサプライズが引き起こされていた。
きのう発表の第3四半期の英GDPもゼロ成長に下方修正され、第4四半期のマイナス成長のリスクも台頭し始めている。そのような中、市場の想定以上に英中銀は利下げを実施するとの見方が浮上している状況。
GBP/USD 1.2534 GBP/JPY 197.13 EUR/GBP 0.8290
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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