アジア株 香港株は小幅続落、中国景気回復の遅れを懸念 FRBタカ派化も警戒 上海株は下げ渋り
アジア株 香港株は小幅続落、中国景気回復の遅れを懸念 FRBタカ派化も警戒 上海株は下げ渋り
東京時間11:07現在
香港ハンセン指数 19739.74(-55.75 -0.28%)
中国上海総合指数 3384.04(-2.30 -0.07%)
台湾加権指数 23154.00(+114.10 +0.50%)
韓国総合株価指数 2471.15(-17.82 -0.72%)
豪ASX200指数 8321.70(+72.22 +0.88%)
アジア株は高安まちまち。
豪州株は上昇。米ナスダック高を好感してハイテクやコミュニケーションサービス関連が上昇している。中国の景気先行き懸念できのうは約1カ月ぶり安値をつけた。豪州のチャーマーズ財務相は中国景気減速により豪州経済に逆風が吹いていると警告。鉄鉱石などの商品に対する中国の需要が弱まっているため、28年までの4年間の輸出収入を1000億豪ドル下方修正する必要があるとしている。台湾市場でもTSMCや聯発科技、世芯電子、聯華電子などハイテク関連が総じて上昇している。
香港株は続落、今月6日以来の安値をつけている。FRBの「タカ派」利下げや中国景気回復の遅れが懸念されている。香港は金融政策を米国に連動させているためFRBの金融政策動向が警戒されている。FRBは3会合連続で金利を引き下げることが予想されているが、インフレ懸念から年明け1月会合では利下げの一時停止が予想されている。
11月に中国の不動産市場はやや改善した一方、小売売上高が予想外に減速した。鉱工業生産は小幅上昇にとどまり失業率は横ばいだった。全体的に弱い内容となったことで、中国経済の先行き不安が広がっている。先週の重要な経済会議でも目立った支援策の発表はなく、来年のトランプ新政権による保護貿易政策で中国経済成長はさらに鈍化する可能性がある。中国当局は来年、人民元安容認と金融緩和を進める方針だが消費者心理は改善しないだろう。中国株は当局による株取引監視・監督強化の発表を受け下げ渋っている。
執筆者 : MINKABU PRESS
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