アジア株 香港株3カ月ぶり高値 上海株は下落、政策金利据え置きに失望、住宅購入規制撤廃報道も無反応
アジア株 香港株3カ月ぶり高値 上海株は下落、政策金利据え置きに失望、住宅購入規制撤廃報道も無反応
東京時間14:02現在
香港ハンセン指数 18249.74(+236.58 +1.31%)
中国上海総合指数 2725.92(-9.85 -0.37%)
台湾加権指数 22222.38(+179.69 +0.82%)
韓国総合株価指数 2605.81(+25.01 +0.97%)
豪ASX200指数 8219.20(+27.28 +0.33%)
インドSENSEX30種 83619.75(+434.95 +0.52%)
アジア株は上海を除いて上昇、前日の米株大幅高を好感した買いが続いている。インド株は史上最高値をつけている。
きのう発表された米新規失業保険申請件数(14日終了週)は予想外に減少、5月以来の低水準となった。米労働市場は引き続き健全との見方から市場には安堵感が広がっている。
中国政府は住宅購入規制一部撤廃を検討していると関係者の話としてブルームバーグが報じている。また、低迷している株式市場を支えるための新たな措置も検討しているもよう。中国当局は不動産市場を回復させるために様々な支援策を講じてきたが、どれも効果は一時的だった。今回はどうか。
香港株は上げ幅を拡大、約3カ月ぶり高値をつけている。FRBに追随して香港も基準金利50bp引き下げた。米国の年内追加利下げ観測も出ており、香港の年内引き下げ期待が高まっている。金利引き下げと中国の住宅購入規制撤廃報道を受け、新世界発展や龍湖集団、華潤置地、中国海外発展、恒基兆業地産など不動産株が総じて上昇している。医療品やカジノ、自動車、エネルギー、消費者サービス関連も上昇している。
上海株は下落、金利据え置き受け失望売りが広がっている。住宅購入規制撤廃報道には無反応。中国人民銀行は20日、事実上の政策金利であるローンプライムレート1年物、5年物ともに据え置いた。FRBに追随して中国も金利を引き下げるとの期待が一部で広がっていた。来週、米政権が対中関税大幅引き上げを実施する。中国電気自動車に対する関税を100%に引き上げる。これにより米中関係のさらなる悪化が懸念される。
執筆者 : MINKABU PRESS
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