東京株式(大引け)=14円安、半導体関連売られるも値上がり銘柄が75%占める
3日の東京株式市場は方向感の見えにくい展開となり、値上がり銘柄数は多かったものの、半導体の主力株が安かったこともあり、日経平均は小幅ながらマイナス圏で引けている。
大引けの日経平均株価は前営業日比14円56銭安の3万8686円31銭と3日ぶり小反落。プライム市場の売買高概算は14億5032万株、売買代金概算は3兆3167億円。値上がり銘柄数は1230、対して値下がり銘柄数は364、変わらずは51銘柄だった。
きょうの東京市場は、朝方は日経平均が上昇してスタートし、前場取引中盤まではジリ高歩調で一時260円あまりの上昇をみせ、3万9000円台回復を視野に入れる場面もあった。しかし、その後は戻り売りに押され値を消した。前日の米株市場がレーバーデーで休場だったことから方向感の見えにくい地合いとなったが、外国為替市場でドル高・円安に振れた後、円高方向に急速に押し戻される不安定な値動きとなったのを横目に日経平均も冴えない値動きを強いられた。日経平均寄与度の高い半導体関連の値がさ株が売られ全体の上値を重くしている。一方で銀行や保険などの金融株が買われたことで全体指数を支えた。値上がり銘柄数は1200を上回りプライム市場全体の75%を占めている。TOPIXの方は高く引けており、こちらは6日続伸となった。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>などのメガバンクへの買いが目立つほか、メルカリ<4385>が上値を追い、セブン&アイ・ホールディングス<3382>、東京電力ホールディングス<9501>、ファーストリテイリング<9983>なども堅調。さくらインターネット<3778>も物色人気に。ミガロホールディングス<5535>が急騰し値上がり率トップ、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、エムアップホールディングス<3661>なども値を飛ばした。
半面、売買代金トップのレーザーテック<6920>、同2位のディスコ<6146>、同3位のアドバンテスト<6857>といった半導体製造装置大手は揃って下値を探る格好となった。ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、フジクラ<5803>も利食われた。日本郵船<9101>、SMC<6273>が安く、TOWA<6315>は大幅安。サンウェルズ<9229>がストップ安となり、アンビスホールディングス<7071>は前日に続く急落となった。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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