ドル高進む、前日のドル安の反動＝東京為替概況

ドル高進む、前日のドル安の反動＝東京為替概況
　　　
　ドル円は前日海外市場でのドル安の影響もあり、朝方に143円69銭を付けた。その後は一転してドルが全面高となり、ドル円は144円54銭を付けた。ドルインデックスが上昇、ユーロドルが1.1180ドル台から1.1130ドル台を付けるなどの動きを見せている。
　寄り付きからマイナス圏となった日経平均がプラスに転じるなど、リスク警戒の動きが後退したことがドル買い円売りを誘った。昨日のドル売りの材料となった2年債利回りの低下が、朝方さらに進む場面が見られ、3.86％前後を付けたが、その後低下が収まりもみ合いに転じたことも、行き過ぎたドル売りの調整につながっている。
　本日山梨県の金融懇親会に出席した氷見野副総裁は、当面は市場動向を高い緊張感をもって注視などの発言で、警戒感を示し、日銀の追加利上げ期待が後退したことも円売りとなっている。
　　
　ユーロドルに加え、ポンドドルなどでもドル高が見られ、1.3260台から1.3217を付けた。
　　
　午前の7月月次消費者物価指数が予想ほど鈍化しなかったことで少し買いが出た豪ドルも対ドルで上昇分を打ち消して売りとなり、0.6813から0.6782を付けている。
　　
　クロス円はドル円の上昇もあって一時買いが出たが、午後に入ってドル全面高の中でユーロドルなどの売りが目立ったことで高値から売られている。ユーロ円は朝の160円70銭前後から161円30銭台を付けていたが、160円80銭台まで下げた
　　
MINKABUPRESS　山岡