アジア株 上海株は0.6%安、政策金利据え置きで失望感広がる 香港株はマイナスに転じる
アジア株 上海株は0.6%安、政策金利据え置きで失望感広がる 香港株はマイナスに転じる
東京時間11:03現在
香港ハンセン指数 17497.94(-71.63 -0.41%)
中国上海総合指数 2876.03(-18.10 -0.61%)
台湾加権指数 22494.60(+84.97 +0.38%)
韓国総合株価指数 2696.39(+22.03 +0.82%)
豪ASX200指数 8003.10(+22.66 +0.28%)
アジア株はまちまち。台湾、韓国、豪州は上昇、前日の米株高を好感して買い優勢で始まった。上海と香港は反落。
特に目立った目新しい材料はなく週末の日米重要イベントまで不安定な値動きが続く可能性。23日に植田日銀総裁が国会で相場乱高下について説明するほか、今後の金融政策についても言及すると思われ、タカ派ハト派どちらにしろ円相場および日本株に影響を及ぼす可能性がある。その影響がアジア株式市場全体にも波及するだろう。
23日夜にはパウエルFRB議長がジャクソンホール会合で経済について講演する。9月FOMC会合に向けたヒントが出るかが注目される。こちらもタカ派ハト派どちらにしろドル相場および米株式市場に影響が出るだろう。
上海株は反落。エネルギーや消費財、生活必需品、医療品関連が下落している。
中国人民銀行は20日、事実上の政策金利である最優遇貸出金利(ローンプライムレート)を1年物、5年物ともに据え置いた。7月に約11カ月ぶりに引き下げたことから、その効果を見極めようとしているもよう。ただ、マーケットは失望している。先日、1年物MLF金利の公表を今月下旬に先送りしたことから、中国一連の経済統計を確認してから主要金利を引き下げるのではないかとの期待が一部で広がっていた。ただ、引き下げたところで中国株式市場への影響は限定的だっただろう。
香港株は0.41%安、続伸して始まったが中国株安を受けマイナス圏に転じている。ただ、米利下げ期待の買いが続いており下値は限定的。消費者サービスやハイテク、エネルギーの一角が下落している。
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。