ドル売りと円買いが優勢、前日の動きに調整入る ドル円１４８円台前半＝ロンドン為替概況

ドル売りと円買いが優勢、前日の動きに調整入る　ドル円１４８円台前半＝ロンドン為替概況

　ロンドン市場は、ドル売りと円買いが優勢。ドル円は上値重く推移している。149円付近で揉み合ったあと、売りに押されており、一時148.20付近まで下値を広げている。昨日のＮＹ市場では強い米小売売上高などを受けてドル円は147円台から149円台まで急伸したが、きょうは反落の動き。ポンドドルは1.2910近辺に高値を伸ばし、ユーロドルは1.0990台まで買い戻されている。ドル指数は１０日線を下回る水準に低下している。米１０年債利回りは３．９２％付近から３．８６％台まで低下している。欧州株は高安まちまちとなっているが、クロス円も上値が重い。ユーロ円は163円台後半から163円台割れへ、ポンド円は192円付近から191円台前半へと軟化している。ユーロ対ポンドではポンド買いが優勢。この日発表された英小売売上高が回復したことに反応したもよう。きょうのロンドン市場では全般的に調整主導の動きとなっているようだ。

　ドル円は148円台前半での取引。東京朝方の149.35近辺を高値に上値重く推移している。東京昼にかけて148.70台まで下げたあと、ロンドン朝方には149円挟みの揉み合いに落ち着いた。しかし、ロンドン勢の本格参加とともに売りが再燃し、安値を148.20付近に広げている。米債利回りの低下、欧州株が高安まちまちなど、前日のリスク選好の動きに調整が入る格好となっている。

　ユーロドルは1.09台後半での取引。東京朝方の1.0971近辺を安値に足元では1.0995近辺までじり高の動き。ユーロ円は軟調。東京朝方の163.88近辺を高値にロンドン市場では162.90割れ水準へと軟化している。対ポンドではユーロ売りが優勢。欧州株は比較的堅調も、米株先物はやや上値重く推移している。

　ポンドドルは1.29付近での取引。東京朝方の1.2852近辺を安値に、その後は堅調に推移している。ロンドン市場では1.29台乗せから高値を1.2910付近へと伸ばしてきている。ポンド円は売買が交錯。192円付近から191.50付近までのレンジ取引から、足元では一時191.25付近に安値を広げた。ユーロポンドは軟調。0.8530台から0.8510台へと軟化している。この日発表された７月英小売売上高が好調だったことが、ポンド買いにつながる面が指摘される。

minkabu PRESS編集部 松木秀明