米10年債利回りは上昇 パウエル議長はハト派に傾斜せず=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:36)(日本時間05:36)
米2年債 4.624(-0.004)
米10年債 4.296(+0.018)
米30年債 4.490(+0.025)
期待インフレ率 2.267(-0.002)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場で10年債利回りは上昇。本日はパウエルFRB議長の議会証言が行われたが、議長は「もっと良いデータがあればインフレへの信頼高まる」と述べ、更にデータを確認したい姿勢を強調。「緩和が早過ぎたり、多過ぎたりすると、インフレの進展に悪影響を及ぼす可能性がある」とも述べた。このところの指標がインフレの落ち着きや景気減速の兆候を示していることから、一部にはハト派に傾斜するのではとの見方も出ていたが、その雰囲気はなかった。
この日は3年債入札が実施され、好調な入札となり、最高落札利回りが発行日前利回り(WI)を下回ったことで、利回りは下げの反応を示す場面も見られた。
2-10年債の利回り格差は-33(前営業日:-35)と逆イールドはやや縮小。
*米3年債入札結果
最高落札利回り 4.399%(WI:4.407)
応札倍率 2.67倍(前回:2.43倍)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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