円安とドル安の動き、欧州株反発、米CPIなど控えた調整も=ロンドン為替概況
円安とドル安の動き、欧州株反発、米CPIなど控えた調整も=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、円安とドル安の動き。欧州株が反発しており、リスク警戒の動きが緩んでいる。また、この後の米CPI発表や米FOMC発表を控えて、週初からのドル高の動きに調整が入る面も指摘される。ドル円は157円手前水準から157.30台へと上昇、ユーロ円は168円台後半から169円台前半へ、ポンド円は200円手前水準から200円台後半へと上昇している。ドルストレートではドル売りが優勢。ユーロドルは1.07台前半から後半へ、ポンドドルは1.27台前半から後半へと水準を上げている。解散総選挙を宣言したマクロン仏大統領は、結果が思わしくない場合でも辞任しない意向を表明しており、極右勢力との対決姿勢を鮮明にしている。ロンドン朝方に発表された英月次GDPは前月比変わらずと低迷し、市場からはスタグフレーションとの声もでていたが、市場予想ほどは悪化せずポンド相場の反応は限定的だった。
ドル円は157円台前半での取引。東京午前の157.05近辺を安値に、ロンドン時間に向けてじり高となった。足元では157.37近辺に本日の高値を更新している。米10年債利回りは4.39%付近にやや低下。欧州株が反発しており、リスク警戒の動きは一服している。
ユーロドルは1.07台後半での取引。東京市場では1.0735近辺までと小幅の下げにとどまり、ロンドン時間に入ると買いが優勢になっている。足元では1.0760台へと高値を伸ばしてきている。ユーロ円は東京午前の168.66近辺を安値にほぼ一貫して買われており、足元では高値を169.37近辺に伸ばしている。対ポンドではユーロは特段の方向性を示していない。この日の会見でマクロン仏大統領は、選挙後の辞任の可能性を否定した。
ポンドドルは1.27台後半での取引。東京午前の1.2733近辺を安値に、ロンドン市場では1.2770近くまで高値を伸ばしてきている。ポンド円は東京午前の200.06近辺を安値に買われ、ロンドン時間には200.90付近に高値を伸ばしている。ユーロポンドは0.8425-35レベルでの揉み合いに終始している。ロンドン朝方に発表された4月の英GDPは前月比変わらずと停滞した。ただ、市場予想-0.1%をわずかに上回り、ポンド相場は反応薄だった。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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