利上げの可能性を真剣に考えるべきとの意見も
サマーズ元米財務長官は、3月の米消費者物価指数(CPI)統計を受けて、FRBの次の動きが利下げではなく、利上げであるリスクを真剣に検討する必要があるとの認識を示した。ブルームバーグでのインタビューに答えた。
サマーズ氏は「次の政策金利の動きが下向きではなく、上向きになる可能性を真剣に考えるべきだ。その確率は15-25%」との見方を示した。同氏はFRBが重視する、食品・エネルギー・住居費を除くサービスインフレ、いわゆるスーパーコアが加速した点に注目した。
「現在の状況を踏まえると、6月利下げはFRBが2021年夏に犯した過ちに匹敵するほど危険で重大な誤りと思われる。現時点でその必要ない」と述べた。
FRBが年内に利下げに踏み切る可能性の方がなお高いが、市場が織り込んでいるほどではないとも述べている。

執筆者 : MINKABU PRESS
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