米インフレ鈍化、より厳しいものになるとの見方
きょうのNY市場は明日の米雇用統計を前に、今週の動きの調整が出ており、為替市場はドル安が優勢となり、米株式市場は買い戻しが膨らんでいる。いずれにしろ、市場の焦点はインフレとFRBの金利の動向に集まっており、方向感を確認したい段階にいるようだ。
エコノミストからは、FRBのインフレ対策における進展は依然として頑固なまでに遅く、3月の米消費者物価指数(CPI)はそれを示す可能性が高いとの見方が出ている。FRBは今後数カ月のインフレ鈍化を予想しているが、食料品やエネルギーコストが上昇し、サプライチェーンの歪みも緩和されていないため、進展はより厳しいものになるという。インフレ全体を下降基調に保つためには、サービス価格がより顕著に冷え込む必要があるとも指摘した。
なお3月CPIはコア指数が前月比0.3%と2月の0.4%から低下し、前年比では2月の3.8%から3.3%に減速すると予想しているようだ。

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。