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ドル円は151円台での上下動に終始 次の材料探しの雰囲気に変化なし=NY為替概況

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ドル円は151円台での上下動に終始 次の材料探しの雰囲気に変化なし=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドル円は151円台の狭い範囲での上下動に終始した。先週の日銀決定会合やFOMCといった重要イベントを通過して、次の材料探しの雰囲気に変化はない。両イベントを通過してドル円は上値追いの流れに落ち着いているが、上値では財務省による介入警戒感も指摘されている。

 しかし、日銀が次の行動に当面着手しそうにない中で、目先は米経済指標が低下し、FRBの本格的な利下げ着手が視野に入るまで、ドル円は大きくは下がらないと、市場は考え始めているとの声も出ている。

 神田財務官はきのう、円安進行について投機的な動きだとし、対抗措置を取ることを警告していたが、市場の反応はほとんどない。オプション市場でも1カ月物のボラティリティが低下しており、過度な変動とまでは言えない。

 また、本日は上げを一服させているが、ドル円との相関関係が強い米国債利回りが、先週のFOMCのハト派なメッセージを経てもなお上昇を続けており、それもドル円の下値をサポートしているものと思われる。市場は6月の利下げ期待を再び復活させつつあるが、FRBによる利下げ実施にはまだ時間がかかり、FRBはもうしばらく高金利状態を続けるとの指摘も出ている。米利下げがなお微妙な中で、ドル円は下値をサポートされているようだ。

 ユーロドルは1.08ドル台半ばに一時買い戻されていたものの、終盤に伸び悩んでいる。本日の200日線が1.0840ドル付近に来ており、その水準は回復できなかった。ECBの6月利下げ期待が日ごとに高まる中で、上値を積極的に試す雰囲気までは見られていない印象。

 きょうはECB理事のミュラー・エストニア中銀総裁の発言が伝わっていたが、6月理事会で金利を決めるまでの今後数週間について、インフレ鈍化をデータで確認するのには十分かもしれないとの見方を示していた。

 本日はドイツのGfk消費者信頼感指数が発表になっていたが、2カ月連続で上昇し、消費の緩やかな回復を示唆していた。ただ、歴史的な水準から見れば依然として低調ではある。指数と逆相関のある貯蓄意欲の低下が消費者心理を牽引したが、所得への期待もロシアのウクライナ侵攻以来の最高水準まで上昇。賃金上昇率も高止まりし、インフレが鈍化しているため、実質所得は増加している。しかし、所得期待の上昇と回答者の経済に対する見通しの良さは、購買意欲を高めるまでには至っておらず、購買意欲を示す指数は僅かながら低下していた。

 ポンドドルはNY時間に入って戻り売りに押され、1.26ドル台前半に伸び悩んだ。本日1.2590ドル付近に来ている200日線は維持されているものの、やはり上値が重くなっている。先週の英中銀金融政策委員会(MPC)や英消費者物価指数(CPI)の発表を受けて、英中銀の利下げ期待が一気に高まって来ており、ポンドを圧迫している。

 短期金融市場では8月の利下げは完全に織り込んでいるほか、ここに来て6月の利下げも75%程度の確率まで上昇させている。エコノミストの一部からは、4月に発表される数字次第では5月の可能性も排除できないとの見方まで出ているようだ。英中銀はインフレが今後、目標の2%に向かって急速に進むと予想している。

 本日はこれまでタカ派の急先鋒だったが、先週のMPCで、これまでの利上げ主張から据え置きに変えたマン委員のインタビューが伝わり、投票行動を変えた背景について、英労働市場の引き締まりとサービスインフレの緩和があったとコメントした。ただ、市場が織り込む利下げ期待は行き過ぎだとも述べていた。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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