ポンドドル、200日線は維持も上値重い=NY為替
きょうのポンドドルはNY時間に入って戻り売りに押されており、1.26ドル台前半に伸び悩んでいる。本日1.2590ドル付近に来ている200日線は維持されているものの、やはり上値が重くなっている。先週の英中銀金融政策委員会(MPC)や英消費者物価指数(CPI)の発表を受けて、英中銀の利下げ期待が一気に高まって来ており、ポンドを圧迫している。
短期金融市場では8月の利下げは完全に織り込んでいるほか、ここに来て6月の利下げも75%程度の確率まで上昇させている。エコノミストの一部からは、4月に発表される数字次第では5月の可能性も排除できないとの見方まで出ているようだ。英中銀はインフレが今後、目標の2%に向かって急速に進むと予想している。
本日はこれまでタカ派の急先鋒だったが、先週のMPCで、これまでの利上げ主張から据え置きに変えたマン委員のインタビューが伝わり、投票行動を変えた背景について、英労働市場の引き締まりとサービスインフレの緩和があったとコメントした。ただ、市場が織り込む利下げ期待は行き過ぎだとも述べていた。
GBP/USD 1.2632 GBP/JPY 191.37 EUR/GBP 0.8574
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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