ドル円は151円台後半まで上げ幅拡大 午後にFOMCの結果発表=NY為替序盤
きょうのドル円は前日からの買いが続き、151円台後半まで上げ幅を拡大している。本邦勢が祝日で休みの中、前日の日銀決定会合を受けた円安の流れが続いている。また、本日は午後にFOMCの結果が発表になる中でドル高の動きも出ており、ドル円を押し上げている。
そのFOMCだが、現地時間午後2時(日本時間21日午前3時)に結果が発表され、前半はその反応待ちの雰囲気も広がりそうだ。政策は据え置きが確実視されており、注目はパウエル議長の会見などになるが、今回はFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)と経済見通しも公表される。
市場は先週の高いインフレ指標を受けて、早期利下げ期待を後退させており、年内の利下げ回数も3回を織り込めていない状況。12月FOMC時のドット・プロットは、今年3回の利下げ(計0.75%)を見込み、ハト派サプライズとなっていたが、市場ではそれが2回に減るのではとの観測も強まっているようだ。
ただ一部からは、雇用が次第に落ち着きを取り戻す中で、パウエルFRB議長は景気の先行きを気にしており、意外に3回の利下げ予想とハト派スタンスを維持するのではとの観測も出ている。
ドル円は2月に上値を拒んでいた150円台後半の水準を突破し、151円台後半まで一気に駆け足で上がってきた。昨年11月高値の152円手前の水準に来ているが、FOMCを受けて、完全に152円台に上抜けるか注目される。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
20日(水)
現行付近にはなし
22日(金)
148.80 (13.2億ドル)
USD/JPY 151.78
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。