短期金利の誘導目標は0-0.1%案が有力との報道=NY為替
NY時間の午後に入ってドル円は149円付近での推移を続けている。きょうもドル円は買い戻しが続き、一時149.15円付近まで上昇する場面も見られた。本日の21日線が149円台半ばに来ており、来週以降試しに行くか注目される。米国債利回りはNY時間に入って上昇しているものの、ドル高よりもむしろ、円安がドル円を押し上げている模様。
春闘での経営側の回答が出揃い、高い賃金上昇率が示されている。その中で、日銀に関する様々な観測報道も流れ、市場も来週の決定会合でのマイナス金利解除への期待をだいぶ織り込んだようだ。これまで、日銀を材料にした円買いの巻き戻しが出ているとの指摘も出ている。
マイナス金利解除とイールドカーブ・コントロール(YCC)終了が予想されているが、この先について日銀は慎重なスタンスを強調してくる可能性が高い。日本経済新聞が日銀が来週の決定会合でマイナス金利解除を決定する見通しと報じ、新たな短期金利の誘導目標は0-0.1%案が有力だとも伝えている。
日銀はなお慎重であれば、インフレがまだ高い米国との金利差は当分続くとの見方から、ドル円の上値追いは可能と見ているのかもしれない。
USD/JPY 149.02 EUR/JPY 162.24
GBP/JPY 189.75 AUD/JPY 97.77
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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