ブッキングが決算受け時間外で５％下落 イスラエルでの戦争が圧迫＝米国株個別

（NY時間16:52）（日本時間06:52）時間外
ブッキング＜BKNG＞　3700.00（-201.99　-5.18%）

　オンライン旅行のブッキング＜BKNG＞が時間外で５％下落。引け後に１０－１２月期決算（第４四半期）を発表し、１株利益、ＥＢＩＴＤＡ、売上高とも予想範囲内となった。重要な指標であるグロスブッキングは予想を上回っていた。同社はまた、配当開始を発表。１株８．７５ドルの四半期配当を実施する。

　イスラエルでの戦争がホリデーシーズン中の宿泊予約の減少につながり、好調だった第４四半期決算に水を差した。フォーゲルＣＥＯは「戦争の影響を大きく受けたイスラエル関連を除いた予約宿泊数は１１％増加した」と述べた。

　また、「同社をパンデミック前よりも強力な足場に乗せたい」とも述べている。「旅行業界の成長環境が正常化する中で、われわれの今後の野望は予約総数、売上高、１株利益を２０１９年よりも速く成長させ続けることだ」と語った。

（１０－１２月・第４四半期）
・1株利益（調整後）：32.00ドル（予想：29.62ドル）
・売上高：47.8億ドル（予想：47.3億ドル）
・EBITDA（調整後）：14.6億ドル（予想：14.5億ドル）
・グロスブッキング：317億ドル（予想：313億ドル）
・宿泊販売数：2.31億泊（予想：2.31億泊）
・レンタカー販売日数：1500万日（予想：1647万日）
・航空券販売枚数：900万枚（予想：806万枚）

【企業概要】
　旅行者と旅行サービス提供者を繋ぐオンラインプラットフォームを運営する。プラットフォーム上で、世界のホテル・モーテル・リゾート・住宅などの宿泊やレンタカー・レストランの予約、エアポートタクシーの手配、アクティビティの予約が可能で、旅行関連の一部の保険商品も提供する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美