ECB理事会議事要旨 一部メンバーが0.50%の利下げでも違和感ないと指摘
4月16・17日開催の欧州中央銀行(ECB)理事会の議事要旨
全メンバーがECBの主要な3つの金利を0.25%引き下げる提案に同意した。
一部のメンバーは、4月2日の米国の追加関税発表前には、今回の会合での利下げを一時停止することが適切だと考えており、中期的なインフレ見通しをより明確にするためには次回のインフレ予測まで利下げを待つべきだと述べた。しかしながら、最近の出来事から、これらの委員は、今回の会合での利下げは、望ましくない結果に対する一定の保険となり、金融市場のボラティリティが高い時期における不確実性の増大を回避できると強く考えるようになった。
標準的な0.25%の利下げは、現状の不確実性は高いものの、ユーロ圏のインフレの上振れリスクが依然として存在するという事実と整合的であると考えられた。
数名のメンバーは0.50%の利下げでも違和感はないと指摘した。これらの委員は、理事会の3月会合以降のリスクバランスの変化をより重視し、成長の下振れリスクが高まっており、たとえ比較的軽微な貿易紛争であっても、不確実性が既に消費と投資を抑制していると指摘した。

執筆者 : MINKABU PRESS
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