ウォルグリーンが決算受け大幅安に転じる 減配を嫌気も必要なこととの指摘も=米国株個別
(NY時間09:44)(日本時間23:44)
ウォルグリーン<WBA> 22.84(-2.73 -10.68%)
ダウ採用銘柄でドラッグストアとヘルスケアを手掛けるウォルグリーン・ブーツアライアンス<WBA>が下落。取引開始前に9-11月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の1株利益の見通しは維持した。
同社は四半期配当を48%減配し、0.25ドルとすると発表。ウェントワースCEOは「キャッシュフローを増加させ、薬局事業とヘルスケア事業への投資資金を確保する」と述べた。「われわれは持続可能な長期的株主価値を促進するためのあらゆる戦略的選択肢を評価し、資本配分の優先順位にバランスの取れたアプローチでコスト適正化とキャッシュフロー増加のための迅速な行動に重点を置く」とも語った。
市場からは減配は必要なこととの指摘も出ており、発表直後の時間外では株価は上昇の反応を見せていたが、通常取引が始まると売りが強まっている。アナリストからは「今回の決算は低い予想に反して僅かな勝利を収めた」との指摘が出ている。「業績はコンセンサスを数セント上回ったが、これは同事業の底であろう」とも述べた。「減配は格付け機関の背景を考慮すれば必要なことであり、約8億ドルのキャッシュフローを確保できる」と好意的に受け止めている。
(9-11月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.66ドル(予想:0.62ドル)
・売上高:367.1億ドル(予想:350.4億ドル)
米国:289.4億ドル(予想:275.6億ドル)
海外:58.3億ドル(予想:55.3億ドル)
(24年度通期見通し)
・1株利益(調整後):3.20~3.50ドルを維持(予想:3.32ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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