ポンド下落 弱い英GDPで早期利下げ観測が再燃 英中銀のダイヤルは動かないとの見方も=NY為替
きょうのポンドドルは売りが優勢となっており、1.25ドル割れを試す展開が見られている。この日発表の10月の月次GDPが予想外の弱さで、市場では英中銀の早期利下げ観測が再燃している。10月の月次GDPが前月比で0.3%のマイナス成長と予想よりもマイナス幅が拡大。今週は英中銀も政策委員会(MPC)が開催され、金利を据え置きが確実視されているが、景気低迷に関するコメントには細心の注意を払うべきとの指摘も出ている。このような経済データが続けば、利下げを求める声が強まるだろう。現在、金利はじりじりと上昇しており、さらなる景気縮小も否定できない。
一方、英中銀のダイヤルは動かないとの見方も出ている。GDPは予想以上のマイナス成長となったが、英中銀委員が利下げを示唆することはないという。GDPのマイナスは製造業、建設、サービスと広範囲に及んだが、第4四半期の残りの期間は、消費者向け部門がけん引する形で活動が回復し、第4四半期のGDPは第3四半期から横ばいが予想されるという。11月のPMIが7月以来初めて、僅かではあるが50を超えたことを含め、最近の企業活動のデータが改善していることは、より全般的な改善を示唆しているという。
GBP/USD 1.2508 GBP/JPY 181.59 EUR/GBP 0.8623
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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