カナダドルは対ドルでも上昇 カナダGDPを受けて12月も据え置きか=NY為替
きょうの為替市場はドル買いの動きが優勢となっているものの、カナダドルは対ドルでも上昇しており、ドルカナダは1.35ドル台半ばに下落している。一方、カナダ円はドル円の買い戻しに沿って109円台に上昇する動き。OPECプラスが日量100万バレルの減産を決めたが、原油相場は売りが強まっている。減産は決定したものの、声明もなく、どのように実行するのか明確に示されていないことから、市場では実効性に懐疑的な見方も出ているようだ。ただ、きょうのカナダドルは原油相場には反応していない模様。
本日はカナダの9月の月次GDPと第3四半期のGDPが発表になっていた。第3四半期は第2四半期分がプラス成長に上方修正された分、第3四半期は逆に予想外のマイナス成長となった。
きょうの発表を受けて市場からは「カナダ中銀は12月も政策を据え置き傍観する」との指摘が出ている。ただ、カナダ経済はカナダ中銀の予想以上に弱含みで推移すると見ており、3月の利下げの可能性はあるという。
明日はカナダの雇用統計が発表され、何らかの答えを市場にくれるか注目される。失業率は5.8%までの上昇が見込まれているようだ。
*カナダGDP(9月)22:30
結果 0.1%
予想 -0.1% 前回 0.0%(前月比)
結果 0.6%
予想 0.7% 前回 0.9%(前年比)
*カナダGDP(第3四半期)
結果 -1.1%
予想 0.1% 前回 1.4%(-0.2%から修正)(前期比年率)
*カナダ雇用統計(11月)1日22:30
・雇用者数増減
予想 1.30万人 前回 1.75万人
・失業率
予想 5.8% 前回 5.7%
USD/CAD 1.3574 CAD/JPY 109.26
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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