欧州株安も円高は一服、ドル相場は方向感なし ドル円147円台後半=ロンドン為替概況
欧州株安も円高は一服、ドル相場は方向感なし ドル円147円台後半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、円高の動きが一服。先週末の米株安を受けて東京不在のアジア株は軟調に推移。ドル円は週明け朝方の147.88近辺を高値に軟調に推移している。ロンドン早朝には147.56近辺まで下押しされた。欧州株も軟調に推移しているが、ドル円の下げは一服。米債利回りの上昇局面で147.70台まで下げ渋ったあとは147.60-70レベルに落ち着いている。ユーロやポンドは対ドル、対円ともに下に往って来い。ユーロ円はロンドン朝方に147.35近辺まで下押しされたあとは157.50-60レベルに下げ渋り。ポンド円は183円付近から182.70台まで下落したあとは183.20付近まで買い戻された。ユーロドルは1.0656から1.0678までのレンジ。ポンドドルは1.2370から1.2410までのレンジ。米10年債利回りは4.34%付近から4.35%台での揉み合い。週央以降の米FOMC、英MPC、日銀などの金融政策発表を控えて、週明けは調整の動きを交えつつも、全般に動きにくい展開となっている。カジミール・スロバキア中銀総裁は、9月利上げが最後であること望むとしながらも、来年3月の予想まではインフレ目標に向かっていること明確に確認できずとして利上げ終了の判断を留保した。デギンドスECB副総裁は、基調的インフレは最悪の状況を過ぎたと述べた。独連銀月報では、ドイツ経済が第3四半期に縮小する公算が高いとした。
ドル円は147円台後半での取引。アジア朝方につけた147.88近辺を高値にその後は上値重く推移した。ロンドン早朝にかけては147.56近辺まで下押しされた。その後は147.70台まで反発も、再び147.60付近と上値が重い。先週末の米株安を受けてアジア株、欧州株が軟調に推移しており、やや円買いの動きに押されている。
ユーロドルは1.06台後半での取引。週明けは方向感なく売買が交錯している。アジア午後からロンドン序盤にかけて1.0656から1.0678までのレンジを形成し、その後はレンジ内にとどまっている。ユーロ円はドル円とともに売られ、157.78近辺の高値をアジア朝方につけたあとはロンドン序盤にかけて157.35近辺まで下落。その後は下げ一服となっている。対ポンドではユーロ買いが先行したが、売り戻されている。欧州関連の経済指標発表はなく、週明けはスロースタートとなっている。
ポンドドルは1.24付近での取引。アジア時間に1.24ちょうど挟みで揉み合ったあと、ロンドン序盤には1.2370近辺まで下落した。しかし、その後は再び1.24台乗せから高値を1.2410近辺に更新と、下に往って来い。ポンド円はアジア朝方に183.35近辺を高値にロンドン序盤には182.72付近まで下落。その後は183円を回復も、伸びを欠く動きとなってきている。ユーロポンドは0.86台前半で小幅に上に往って来い。アジア早朝に発表された9月ライトムーブ住宅価格は前月比+0.4%と持ち直したが、前年比は-0.4%と一段と下落した。木曜日の英金融政策発表を控えて動きにくい週明け相場となっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。