東京株式(大引け)=69円安、米CPI発表前で様子見ムード
13日の東京株式市場は主力株中心に強弱観が対立し、日経平均は方向感の定まらない動きとなった。後場は取引中盤まで一貫して株価水準を切り上げたが、後半に値を消し結局マイナス圏で着地している。
大引けの日経平均株価は前営業日比69円85銭安の3万2706円52銭と反落。プライム市場の売買高概算は14億7589万株、売買代金概算は3兆5482億円。値上がり銘柄数は708、対して値下がり銘柄数は1069、変わらずは58銘柄だった。
きょうの東京市場は上下に不安定な値動きで前日終値を挟んで往ったり来たりの値動きを繰り返した。前日の米ハイテク株安を受け半導体関連株が売られる一方、銀行など金融株が買われたが、様子見ムードが強く全般力強さに欠ける地合いとなった。日本時間今晩に発表が予定される8月の米消費者物価指数(CPI)の結果を前に、売りも買いも一方向にポジションを傾ける動きが出にくかった面もある。外国為替市場で円安方向に振れたことで、自動車などの輸出セクターの株価を下支えしたが、日経平均寄与度の高いハイテク値がさ株は軟調な銘柄が多かった。値下がり銘柄数は1000を上回ったが全体の6割弱にとどまった。売買代金は3兆5000億円台と活況が続いている。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連が売りに押され、キーエンス<6861>も安い。IHI<7013>が下値模索、日立製作所<6501>も値を下げた。三井ハイテック<6966>がストップ安に売り込まれたほか、ラクスル<4384>、ギフティ<4449>なども大幅安となった。日東紡績<3110>、ウシオ電機<6925>なども下落した。
半面、川崎汽船<9107>が商いを伴い高く、トヨタ自動車<7203>も活況高。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクがしっかり。武田薬品工業<4502>が堅調、INPEX<1605>も強含みで推移した。gumi<3903>が値上がり率トップに買われ、JCRファーマ<4552>、エンビプロ・ホールディングス<5698>、富士石油<5017>などが大幅高に買われた。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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